115話ですよ。 ページ31
ぶわぁーと風が吹く。私の霊力がぐんぐんと吸い込まれる感覚がある。きっと長谷部が刀に戻ろうとしてるんだな。
我々役人には禁止事項がいっぱいあるのは知ってるよね。知らなくても続けるからツッコミなしね。
以前やった蘇生は、禁止事項の中でも禁忌と呼ばれるほどやっちゃいけない事なんだけど、今私がやろうとしてることも禁止事項の内の一つなんだよね。
禁止辞書で言うと56ページ上から4行目の「審神者以外の者が刀剣男士を封ずることなかれ。」ね。
これ入社したら丸暗記しろって渡されるんだよね…。全問正解するまで永遠に繰り返されるテスト。地獄だったわぁ…。
ちなみに、なんで禁止事項になったかだけど封ってすんごく霊力使うのよ。自慢じゃないけど私って霊力が馬鹿みたいに多いんだけどね、その私が霊力使いすぎでぶっ倒れるくらい使うの。
普通の人がやったら…分かるよね？
まぁ、要するに今私はかなりの霊力を持っていかれている状態でかなりヤバいってことね。
五「や、役人様…！」
『だいじょーぶです。』
ひらひらと空いてる方の手を振り大丈夫アピールをする。実際全然大丈夫じゃないけど。死ぬか生きるかの瀬戸際だけど。
すると風が嵐かってくらい強くなって長谷部が光りだす。発光長谷部。やば、面白くない。
『そろそろ…かな…。ちょっとやばいかも…。』
意識が朦朧としてきた。長谷部どんだけ霊力持っていくつもりなの。殺す気か私を。殺す気なんだな。いいだろう受けて立とう。
『全部もってけばかやろう！！！！！』
今までに出したことない最大パワーを長谷部に押し付けた私の意識は飛びそうで。もう物の見事に後ろに倒れこんだ事だろう。背中に痛みを感じないのはなんでだろうか。五虎退が支えてくれてるのかな。
五「役人様…！！」
いや、横から聞こえるってことはちょっと違うかな。
グイッと体が引っ張られ今度は前に倒れ込む、蜻蛉切ほど厚くはないけど見事な胸板に受け止められる。前にいたとしたら長谷部しかいないはずだけど…。あ、もう無理何も考えれない。寝よ。
へ「助けていただきありがとうございました。今はゆっくりお休みになってください。」
心地よい声と心音を聴きながら私は夢の中へと落ちていった。
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光莉(プロフ) - 彼方さん» あの頃の10番はきっと疑わない性格だったんでしょうね....。少し走ってしまってちょっと読みにくい文面になってしまい申し訳ないです(´・ω・｀)またこの辺りは本編で触れたいと思ってるのでその時にはもっと詳しく書けるようにします！応援ありがとうございます！ (2019年5月23日 7時) (
レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 流れるようにブラックな部署に配属された10番さんが哀れな様なちょっと面白いような。これは逃げられませんね。でも人事の目は正しかったんだなと今までのお話読んでてよくわかるのて、良かったです！10番さん光莉さま、お身体に気をつけて、これからも頑張ってください (2019年5月22日 20時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - 彼方さん» コメとリクありがとうございます！入社のお話はいつか書きたいと思っていたのでリクを頂きとても嬉しいです！ブラック会社云々はどうだったんでしょうね...？公開まで今しばらくお待ちください！ (2019年5月15日 8時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきまして、とても好きな作品だと思いました。丁度リク募集中とのことで、図図しいですがリクエストさせていただきたいです。10番が引継部に入社？した時のお話とか読んでみたいです。まだブラックな職場とは知らないのでしょうか。 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - iceblast5さん» ありがたいお言葉ありがとうございます！ゆるゆると更新していきますが、頑張ります！ (2019年5月2日 11時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光莉 | 作成日時：2019年5月1日 14時
