実録！俺たちの学校生活！

21ゎめ ページ22

NO.side

何話目かで書いたなわとびの話、果奈の班はというと、少し...いや、かなり凄かった。
何が凄いかというと、誰が始めたのか男子がスライディングをしているのだ。大縄なのに。
その中には終もいた。終なんてクラスで一番を争う並にふざけている奴であるから、ここまででもう察しいただけるだろう。

終「FOOOOOOO!!」

スライディングで縄へと向かっていくが、タイミング良く入って縄に引っかからないように器用に抜けるのが上手く、とてつもなく憎たらしい。

男子は他にもいた。

終と同レベル、すなわちクラスの男子トップカーストのグループに属す翔太(しょうた)。
翔太は終のすることは何でもできるような奴だ。スライディングも終と同じように器用にこなすのである。良いように説明はしたが、実際の姿は『単細胞』の一言に尽きる。

夏の大会を最後に野球部を引退した圭祐(けいすけ)。
圭祐は元の運動神経故に、少し見てから某バスケ漫画のようにパーフェクトコピーしていた。
余談だが、圭祐は作者3人と同じ部活だった2組の未来(みき)と絶賛交際中である。毎日未来にデレデレだが、それを言葉にできないようだ。見ていてもどかしいものである。

典型的な秀才タイプの裕章。運動神経は抜群だが、その生真面目な性格故か3人の悪ノリには乗らなかった。

オタクタイプの将也。日々ネットサーフィンをしているようだ。ネット用語なんかもだいたい知っている。大縄は運動能力的な理由からか、普通の飛び方をしている。


一方、女子は4人いた。

男子の一部ヒャッハー状態を見て、縄を回す担当にいた。
4人中果奈を含め3人がアニメオタクということもあり、様々な四拍子、二拍子の曲に合わせて縄を回していた。

授業中の態度、性格、正論の通じなさ、相手をとことん苛つかせる言動、その他諸々を考えた結果である。

ちなみに女子は皆半分目が死んでいる。


死んでいる目でアニソンを歌いながら縄を回す女子

ぎゃははうぇいうぇいフォウフォウヘイヘイと言いながらスライディングで縄に向かう男子3人

女子同様、否それ以上に目を死なせて真面目に飛ぶ男子2人


という何ともシュールな光景へと化した果奈の班だった。

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