28.終わりの合図 ページ28
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退院前日だから、荷物の整理でもしてるかなと思ったけど、
ドアを開けた先の彼はやっぱりゲーム中で…
この二週間、同じ光景を見続けてきた。
．
けど、一つだけ前と違うのは…
和「ああ、Aちゃん。…セーブっと…」
．
私が入ると、ゲーム機を横のテーブルに置くようになった。
そんな些細な変化。
でもそれだけで、距離が縮まったような気がして、嬉しくなってしまう。
．
和「…明日、来れないの？」
「仕事、押し付けられちゃって…すみません。」
和「そっか、大変だね。がんばって」
何でもない口調の二宮さん。
…それだけ？
思わずそう思ってしまった自分に戸惑った。
…何も期待してないってば…っ
．
．
最後の日だけど、いつも通りの会話を交わし、時間はどんどん過ぎていって
時計を見る回数がお互い増えてくのを感じた。
．
和「…ありがとね」
何の前触れもなく、二宮さんが言った。
和「二週間、楽しかったよ。」
「…こちらこそ、楽しい時間過ごせました」
形式的な挨拶。
…じゃなきゃ、何かが溢れそうだった。
．
「菜の花…枯れちゃった…」
和「ほんとだ。毎日水換えてたけどな…」
茎がへなりと曲がって茶色に近い色になっている花びらになっている菜の花は
なんだか、終わりを告げられているように見えた。
．
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ちか(プロフ) - 大宮さりぃ。さん» 大宮さりぃ。さん、初めまして！コメントすごく嬉しいです。主人公も二宮さんも不器用ですよね(笑)それゆえ、スローペースで進みますが、付き合ってあげてください。応援本当にありがとうございます！ (2014年3月11日 21時) (
レス) id: f4deae0e6b (このIDを非表示/違反報告)
大宮さりぃ。(プロフ) - ………くぅｯ!!!!初々しいなぁ！もぉ…(笑)お思いながら読ませて貰っている私ﾃﾞｽ(笑)とても引き込まれます！頑張って下さい♪ (2014年3月11日 20時) (レス) id: 35327966ca (このIDを非表示/違反報告)
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