25.放した糸と繋がる糸 ページ25
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面会時間の終わりが近づき、病室の方に戻ろうとカフェを出た。
誰もいない廊下に響く松葉杖の音とそれと重なる私のヒールの音。
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あと、3日で退院って言ってたよね。
そっか…あの日からもう2週間ぐらいたったのか。
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あと少しで今隣にいるこの人とは関係無くなる。
それぞれの日常に戻る。
もう会うこともないかな…？
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あ…れ？
…なんでかな…
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不意にもやもやした気持ちが生まれた。
それは、名前がつけられるほどはっきりしたものじゃなくて…
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けど、これ以上はっきりさせちゃだめなような気がした。
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重なってた足音が互い違いに聞こえてきた。
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和「ねえ、Aちゃんさ…」
不意に何かを思い出したように二宮さんが口を開いた。
和「うちのリーダーとどっかで会ってない？」
「大野さんと？」
「なんかね、あの人Aちゃん見たことある気がするって言うんだけど」
記憶をたどってみるけど、大野さんに会った覚えはない。
というか、あんな有名人とあって忘れるわけないよ。
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首を振った私に
二宮さんが「そっか…」と呟いた。
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私と大野さん。
直接会ったことはないけど…
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知らないところで生まれていた
本当に細い細いつながり。
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お互いがそれに気づくのはもうちょっと先のこと。
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ちか(プロフ) - 大宮さりぃ。さん» 大宮さりぃ。さん、初めまして！コメントすごく嬉しいです。主人公も二宮さんも不器用ですよね(笑)それゆえ、スローペースで進みますが、付き合ってあげてください。応援本当にありがとうございます！ (2014年3月11日 21時) (
レス) id: f4deae0e6b (このIDを非表示/違反報告)
大宮さりぃ。(プロフ) - ………くぅｯ!!!!初々しいなぁ！もぉ…(笑)お思いながら読ませて貰っている私ﾃﾞｽ(笑)とても引き込まれます！頑張って下さい♪ (2014年3月11日 20時) (レス) id: 35327966ca (このIDを非表示/違反報告)
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