白いカーネーションを君に捧ぐ【男性声優】

伊東健人【気持ち】ハナさんﾘｸ ページ8

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『ふんふーん♪』


鼻歌を歌いながら幼なじみの家で夕飯を作っていると、ガチャっと扉の開く音がした。


「ただいまー。」


『健人おかえりー！ご飯できてるよ！』


伊東「ありがとう。手洗ってくるわ。」


健人が持っていた荷物を預かって、私はリビング彼は洗面所へと向かう。


幼なじみの彼は声優で生活が不規則、おばさんが心配でボヤいていた所に私がいて

「料理が出来ないあの子に、せめてご飯を作ってあげて！」

と、泣きつかれた事があって、それから私が仕事終わるのが早い日は作りに行ってる。


伊東「Aのご飯マジでうまい…。」


『でしょー！もっと言って笑』


私は小さい頃から健人が好き。

だけど、誰よりも居心地がいいから伝えられない。

20年以上の長い片想い。


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伊東「Aは彼氏とかいないの？」


『えーいたらご飯なんて作りに来ないでしょ？』


伊東「それもそうか笑」


幼なじみがご飯を作りに来てくれる、なんてシチュエーションゲームやアニメなら完全に両思いだろう。


でも現実はそうはいかなくて


この気持ちを伝えてしまえば、彼女は離れてしまうだろう。


所詮はただの幼なじみなんだから。


『はー私結婚出来るのかなぁ。』


リビングの床でうなだれているA。


伊東「お前と結婚出来るやつは羨ましいよ。」


『え…？』


伊東「あっ…。」


ポロッと出てしまった言葉に彼女の顔は次第に赤くなっていく。


そんな顔しないでくれ


少しでもチャンスがあると思ってしまう。


「好きだ。」


この3文字が言えなくて、一体何年悩んだろうか。


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伊東「お前と結婚出来るやつは羨ましいよ。」


期待させるようなこと言わないで。


そんな気ないくせに


と、思うのとは裏腹にどこかで自分の気持ちを言ってしまいたい衝動に駆られる。


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どう足掻いてもこの気持ちを伝えられることができなくて


私たちの関係はまたしばらく平行線


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ハナさんどうでしたでしょうか！！
こんな感じ…で…よかったですか…？
両片思いって視点むずかしいですね笑

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