白いカーネーションを君に捧ぐ【男性声優】

山谷祥生【脚本】ただのヲタクさんﾘｸ ページ27

夢主×山谷祥生 恋人同士 職業 ゲーム脚本家
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

・



・

『うーーーん…』


今回依頼が来た乙女ゲームの脚本の仕事。

あと一人の個別ルートのシナリオを書いて終わりのところで、完全に行き詰まってしまった。


キャラクターの設定は運動神経抜群なわんこ系男子。

ボイスは山谷祥生さん。私の恋人。


面白いぐらいに思いつかなくて台本を読んでいる彼氏を観察中。


山谷「俺なんかめっちゃ見られてる？」


『あ、あぁごめん。なんかヒント見つけようと思って。』


視線を感じた彼が台本を机に置いてこちらへ来る。


山谷「これ少し前に決まったゲームのやつじゃん。」


『そうそう。祥生のやる役のルート考えてる。』


正直、自分の身近な人の担当するキャラの脚本はすごく書きにくい。

なぜなら、本人を重ねてしまうから。


『んあああ締め切りぃ……。』


私は一度詰まると、抜け出すまで時間がかかる。

早くしないと締め切り超える…。


山谷「締め切りいつ？」


『3日後…。』


山谷「は！？やばいじゃん。」


『んあああ助けて…。』


山谷「しょうがないなぁ…。」


そう言った彼はガバッと抱きついてきた。


『え、ちょ…。』


山谷「そろそろ構ってよー！俺待ちくたびれちゃった。」


『祥生…？』


山谷「このキャラのイメージで喋ってあげるから、シナリオひねり出して。」


こう言った後、すぐに切り替えてまたなりきって話し始める。

役者ってすごいな…。


山谷「ねーねーキス、してもいい？」


私の顔に近づいてくる彼の顔、

伏せがちの目、それによるアンニュイな表情…

…あれ…なんか、イメージが湧いて…。


『あ！！！！！』


あと少しで触れそうだった唇を余所に


私は体をPCへ向ける。


山谷「えぇ…笑」


・




・




・


作家モードの彼女は手が付けられない。


そう思う山谷さんでした。


・



・

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれ…全然イチャイチャしてない笑

土岐隼一【推し】うにべびさんﾘｸ→←菅沼久義【写真集】夏月さんﾘｸ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す