Story.3 ページ4
翌日、私は学校に家の事情を話していたため、相澤先生と校長からあっさり許可をもらって資料をサーの事務所へ持っていった。
すると、これまたあっさりサーの印鑑をゲットし、翌々日には資料をすべて提出。
そして、その次の日、A組にミリオ先輩がインターンの説明に来る日の放課後にサーの事務所にインターン生として向かうことになった。
だがその前に、ミリオ先輩たちの説明会である。あの人は突然得体の知れないことを始めるし、手加減ってものを知らないし、もう怖い。
……が、楽しみもある。
「じゃ、緑谷も戻ったところで本格的にインターンの話をしていこう。入っておいで。」
あ、そうそう。この日から緑谷の謹慎も解けたのだ。
「職場体験とどういう違いがあるのか直に経験している人間から話してもらう。
多忙の中都合を合わせてくれたんだ、心して聞くように。現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名ー……通称、ビッグ3の皆だ。」
そんな相澤先生の話の後で、A組の中に入ってきたのは通形ミリオ先輩、そして天喰環先輩と波動ねじれ先輩だ。
サーの所に通うようになってミリオ先輩の教室に何度も訪れていると、ミリオ先輩以外のお2人とも知り合いになっていたりする。
そして私のお楽しみとは……
「環せんぱーい!!会いたかったですー!!結婚しましょ!!」
「ヒィ!!ち……治崎さん…………君A組だったのか…………ミリオ、帰りたい。」
環先輩が入ってくるなり私はこれでもかと言うぐらい黄色い歓声を上げながら立ち上がって環先輩の両手を掴んだ。
ヒィィィと言いながら心底嫌そうな顔でこちらを見てくる環先輩。だがこのぐらいじゃ私の心は折れない。
すると、「治崎」と低い声がかかった。相澤先生である。
すみません、と謝りながら席に戻ると話しかけてきたのはミリオ先輩。
「うん、会う度に環をいじめるのは良くないよね、A!」
「いじめてませんよー、いじってるだけです。」
「いじめっ子の常套句!!」
何も私は環先輩に本気で結婚しようとか言っているわけではない。
ただ、グイグイいくと過剰反応する環先輩の反応が面白くて仕方がないのである。
「アレ……なんかデジャヴ……」
「あれだ、相澤先生とMs.ジョークだ。」
「いや、相澤先生はキレッキレにツッこんでたよ」
環先輩に会うたびにコレをやるのが習慣だが相澤先生に怒られては仕方がない。大人しく先輩たちの話を聞くことにしたのである。
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ニナ(プロフ) - サーが死ぬところガチ泣きしました。ありがとうございます (2021年3月15日 20時) (レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
Ama(プロフ) - ほんとに泣きました、アニメ見て泣いたのですが、本当に良かったです、!!小説?書くのとてもお上手ですね!!ほんとにここまで泣いたの初めてです、 (2021年1月8日 3時) (レス) id: 06070d74b0 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» いえいえ!!細かいところまで読んでくれてるんだなーって嬉しかったです!!これからもよろしくおねがいしますね!! (2019年1月28日 1時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 近藤。さん» ごめんなさい!原作しっかり読んでませんでした……完全に早とちりです……本当にすみません!! (2019年1月28日 1時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» すみません、バブルガールやサーの事務所のメンバーがミリオンと呼んでいるのはわざとです。15巻辺りを読み返していただければ原作でもそう呼んでいる描写がありますので見てみてください!ご指摘ありがとうございました! (2019年1月28日 0時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2018年11月30日 12時