Episode.22 ページ24
「……ッ、零細探偵社ごときが！我らはこの街の暗部そのもの！傘下の団体企業は数十を数えこの街の政治・経済の悉くに根を張る！
たかが十数人の探偵社ごとき3日と待たずに事務所ごと灰と消える！我らに逆らって生き残ったものなどいないのだぞ！」
樋口さんが脅し口調でそんな事を言ったが、ポリポリと頭を掻きながら「知ってるよその位」なんて言った太宰さん。
その言葉に相槌を打つように芥川は喋り始める。
「然り、外の誰より貴方はそれを悉知している。
……元マフィアの太宰さん。」
やっぱり……。
そんなことを思いながら太宰さんを見上げると、裏稼業の人間独特の据わった目をしながら微笑んでいた。
動揺している樋口さんを前に私は太宰さんの肩を叩く。
「話は終わった？帰ろうか太宰さん。」
「驚かないのかいAちゃん？私、元マフィアだよ。」
「うっすらそんな気してました。ほら、同業者の空気って分かるじゃないですか。」
「ん？所で敦君は何処だい？」
「私が逃がしたので今頃会社です。足音追ってたから事務所に無事たどり着いたのも確認済ですよ。」
「君、仕事出来るね。」
「やるときゃやるんですよ。」
そんなわけで私は無事に武装探偵社へと帰ってきたのである。
*
事務所に帰ってくると事務所は大荒れだった。なんでも、マフィアの武闘派が乗り込んできたらしい。
……手が早いな、なんて考えていると国木田さんから怒声が飛ぶ。
「小娘、ボーッと突っ立ってる暇が有るなら片付け手伝え！！」
「えー。」
……そう言えばマフィアに私の個性が割れちゃったんだよなぁ。一応話さないようお願いはしたけど無理だろうなぁ。
私夜道で襲撃受ける可能性山の如しだなぁ。ていうか、マフィア経由で探偵社に私の話が入った時の説明が1番ゴタゴタしそうで面倒くさいんだよなぁ。
仕方がない。オーバーホールの事を話すがてら個性で事務所、治してあげよう。配置は昼間、爆弾魔事件の時に全把握しておいたから分かるし。
「ええとですね皆さん、朗報があります。」
「今話す内容か！口ではなく手を動かせ！手を！！」
「私、個せ……異能力二つ持ちなんですよね。隠してたんですけどポートマフィアにバレたんで、コッチにもバラします。
んで、私の異能力を使えばあら不思議。この散らかった事務所が……この通り。」
床に両手をついて事務所を治せば、ポカンとした顔で国木田さんが手に持っていた手帳を落とした。
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くまのん - 素晴らしいです!今迄私が見てきたヒロアカと文ストのクロオバはヒロアカ厳しめ多くて辟易してたので、どちらも厳しめではなく話と構成もしっかりしている。最高です。 (3月16日 21時) (
レス) id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 近藤。さん» こんな絵で宜しければどうぞ使ってやって下さい(笑)ヒロアカのコスは奇抜なので書きにくいですが文ストのはどちらかと言えば描きやすかったので……あと、私も治崎ちゃんが尊いです(笑)治崎ワールド楽しくて愛してます！ (2019年6月13日 23時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - kyokapi23さん» 拝見させていただきましたありがとうございます！！世界観がいいですね！文ストの世界観！に合った服装のウチの子が尊いです(親バカ) 皆さんに紹介させて頂いてもよろしいですか？ (2019年6月13日 22時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 下手ですけど、イメ画描いてみました！もしよろしければ見てみてください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/f/1/d/f1d7c31c06cc57bd5422263b48a34b83.jpg イメ画の送り方がイマイチなのでダメでしたら言ってください(笑) (2019年6月12日 22時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 幸希さん» 中也はいじりがいがあって楽しいですねー笑 この絡みをやる為に夢主の身長を163cmにした甲斐がありました笑 中也とは末永く絡ませたいので楽しみにしておいて下さい！！ (2019年5月20日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2019年4月20日 14時
