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童磨によると、どうやらこの赤子は信者の子らしく。
貧しすぎて面倒が見切れない、と童磨の元に置いていかれたらしい。
それからは童磨に仕える信者が代わる代わる面倒を見ているらしいが、無惨の気まぐれでここまで連れてこられたのだという。
その気まぐれというのは本当らしく、この赤子をどうにかするつもりもないらしい。食べるつもりもないと彼は言った。じゃあなんでここにおんねん()
堕姫が珍しがって世話をしていたらしいが子守りのセンスが壊滅的で世話にならなかったと2人はボヤく。
壊滅的で世話にならないってどういうことなの???気になって仕方ないの私だけ??ねえ私だけなの???
そんなこんなで何故か赤ちゃんの面倒を見ることを頼まれた私。
今日の夜までお願いね!!と一方的に赤ちゃんを押し付けられ、反論しようと口を開いた瞬間にベベンと琵琶の音がなり、気づけば私はどこかの道端にぽつんと立ち尽くしていた。あぅあぅ言う赤子を抱えて。
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「いやこれからどうしろと……??」
とにかく、ぼろぼろのおくるみのままでは気の毒だと思い、町で適当に見繕って買う。ついでに必要なものも一緒に買い求めた。
あいつら赤ちゃんの面倒見るのに必要な道具何一つ渡してくんなかったんだけどどういうことなの??それが人にものを頼む態度か!!?あぁ!!?(キレ)
ていうか今日の夜私任務あるんだけどどうすりゃいいの??赤ちゃん抱えたまま戦えと??舐めてんの??
いつか私の手で必ず制裁を下してやるからなと殺意を抱いていた時。後ろからドサッと何かが落ちる音がして、反射的に振り返る。
「あれ、宇髄さんに煉獄さん」
「え…なんっ、え、おま…は……??」
「よ…よっ、よも……よもっ……」
「日本語喋ってくださいよお二人共」
後ろにいたのは宇髄さんと煉獄さん。2人して町に用でもあったのだろうかと落とした荷物を見たら、美味しいと話題の甘味処の包みやら何かが包まれた風呂敷やらが足元に落ちている。
私の方を見て硬直したまま動かない彼らに首を傾げながら、仕方ねぇ拾ってやるかと身を屈める。
しかし伸ばした手は彼らの荷物には届くことなく、がっと宇髄さんに掴まれてしまった。
「お前…!!いつの間に身篭った!?」
「誰との子だ、言いなさい」
目の前には、鬼の形相の2人。
明らかに勘違いが起きていることに気づいた私は目を回した。
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Nami - 冨岡さんに嫉妬する他の鬼滅メンバー面白かったです♪冨岡さん好きだぁぁ♥ (2022年11月4日 11時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です(言い過ぎてごめんなさい) (2021年6月11日 17時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - ひかりさん» 夢主ちゃん…君少し贅沢過ぎては…羨ましい!!! あんな素敵な声で囁かれたら気絶しちゃいますよ!? あぁ……好き… (2020年4月4日 1時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - マロさん» 無惨と結婚したらあのいい声で囁かれていい顔を毎日拝めるんですよね……至高の幸せですよね………… (2020年4月4日 0時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 無惨と結婚!? やだ…切実にお願いしたいです……無惨の笑みとか絶対素敵じゃないですか… (2020年4月2日 23時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年3月28日 10時