・ ページ3
「……これを買い与えた人はどんな人です?男の人ですか?」
「はい?ええ、そうですけど…そんなに仲良くない人ですよその人。なんか自己中でわかめみたいな髪の人です(失礼)」
「名前はなんと言うんですか?」
「…興味無いので覚えてません(失礼)」
ここで無惨とか言ったら私の命が危ない気がしたのですっとぼけたけれど、さすがに今のは無惨に失礼すぎたかと少しだけ反省する。
しばらく黙り込んだあと、しのぶさんは怖いくらいに眩しい笑顔を浮かべた。
「Aさん、贈り物には何かしら意味があるのをご存知ですか?」
「?そうなんですか?知らなかったです」
「腹立たしいことに、これは貴方への好意で溢れた贈り物です。本来ならばこの贈り主をぶちのめしてやりたいところですが…情報が少なすぎるので諦めます」
悔しそうに唇をかんでそう言う彼女に少しだけ恐怖を覚えた。と同時に安心してくれとも思う。そんなことしなくても相手はどうせ倒さなきゃいけない対象だからさ。
丁寧に荷物を風呂敷に包みなおして、しのぶさんは私に渡す。ありがとうございますと言ってそのまま部屋を立ち去ろうとした時、彼女に待ってくださいと呼び止められた。
「いいですか、今後貴方がそういった類の贈り物を受け取らないように、それらの意味を教えておきます」
無惨が私に送ったのは、着物、簪、紅。
着物は『その着物を着た君を脱がせたい』
簪は『綺麗な髪を乱してみたい』
紅は『唇を吸うてみたい』
またこれら全てを揃えて女に贈ることは、『君の全てが欲しい』という、情熱的な求婚とされるのだと彼女は言う。
聞いた私は呆然。私は思わず床に風呂敷にを落とした。
顔は赤面して___という訳では無い。まずいこれはまずいといった引きつった顔をしているだろう。
いやあの、無惨が私の事好きなのは知ってた、知ってたよ?でもそこまでガチだとは思ってなかったって言うかさ、要するにやばい(語彙力)
「今後、気を付けてくださいね?Aさんは無防備だから、心配になっちゃいます」
「……はい……死ぬほど気をつけます……」
もしかして『情熱的な求婚』を意味した贈り物を受け取ったのってめちゃくちゃまずいのでは…?と私は考えたが、思いだしたらキリがないと考えることを放棄した。ダメだ疲れたもう寝よう。
____
贈り物の意味は諸説あります。
166人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami - 冨岡さんに嫉妬する他の鬼滅メンバー面白かったです♪冨岡さん好きだぁぁ♥ (2022年11月4日 11時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です(言い過ぎてごめんなさい) (2021年6月11日 17時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - ひかりさん» 夢主ちゃん…君少し贅沢過ぎては…羨ましい!!! あんな素敵な声で囁かれたら気絶しちゃいますよ!? あぁ……好き… (2020年4月4日 1時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - マロさん» 無惨と結婚したらあのいい声で囁かれていい顔を毎日拝めるんですよね……至高の幸せですよね………… (2020年4月4日 0時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 無惨と結婚!? やだ…切実にお願いしたいです……無惨の笑みとか絶対素敵じゃないですか… (2020年4月2日 23時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかり | 作成日時:2020年3月28日 10時