【鬼滅の刃】あの子の攻略法求む！！【番外編】

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連れてこられたのはまさかの呉服屋。


きらびやかな着物を真剣な顔で物色する無惨に私は内心引いている。だって見てるの女性のものだぞ、あなた女装の趣味あったっけ？


あったな、そういや連れ去られた時お前女性の格好だったな？？なるほどなそれ用か。私着いてきた意味無くね？？？





｢A、好きな色は何だ｣


｢(は？)……言うなれば白でしょうか｣


｢白無垢は俺たちにはまだ早いぞ｣





んなこと誰も言ってねぇよ(ガチトーン)


と言う勇気はさすがにないので下から睨みあげておく。しかし何を勘違いしたのか無惨は嬉しそうにはにかんで私の頭を撫ぜた。





｢拗ねるな、安心しろ直に準備を整えて迎えに行くからな｣


｢(やめろ来んな)｣


｢お二人さんは恋仲かなんかかい？｣


｢違います(即答)｣


｢婚約者です｣


｢そうだったか！めでてぇなぁ！｣


｢違います｣


｢すみません、彼女は照れ屋でして…あの、彼女に合う着物を見繕いたいのですが＿＿｣






話もりもりマシーンの無惨はもう放置することにした。


ここから逃げようにも無惨がありえない力で私の手を握ってるから逃げようにも逃げられないこの現実。私悲しい自由を返して……





考えることを放棄して私は為されるがままになった。





あれよあれよと着物を着せられては脱がされを繰返し、無惨の気に入ったものを購入(無惨が勝手に買った)。次は紅を買いに、終いには簪まで無惨は私に買い与えた。



お金を惜しみなく使う目の前の男に口角が強ばる。なにこいつ何企んでんの？？？






｢いい買い物をしたな｣


｢そうですか｣


｢これは私はからの気持ちだ、大切に使え｣






最後にふわりと抱きすくめられ、彼は恒例のごとく琵琶の音とともに姿を消す。完全に居なくなったことを確認した私は盛大にため息を吐いた。


夜も遅い時間のため、ゆっくりと門を開けてしのぶさんの元へ。帰ってきたら必ず知らせるように言われているからだ。






｢……ただいま戻りました………｣


｢あら、遅かったですねAさ＿＿……どうしたんですその荷物｣


｢ああ…ちょっと訳あって買い与えられまして｣




あらあら…とにっこり笑いながらしのぶさんは無惨が私に買い与えたものを物色する。

まあ素敵とか言いながらも、１つ１つを見る度に笑顔はどんどん無くなっていく。






最終的に真顔になったしのぶさんは私の方をゆっくり振り向いた。ちょ、さっきまでの笑顔どこいったんです？？

・→←情熱的な。

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