候補5人目 ページ5
｢トレイ先輩！いいね、優しいし面倒見よさそうだし｣
｢面倒見ってなんだよお前｣
｢いやぁ…私今グリムがいるから生活成り立ってるけどね、人に言われなきゃなんも出来ないんだよ
ご飯も寝るのも忘れちゃうから｣
｢馬鹿なのか？(失礼)｣
｢トレイ先輩はちゃんとした生活送らせてくれそう
ご飯美味しいし、抱擁感あるし、向こうが私なんかで良ければ全然アリ、好き｣
烏滸がましいかな、と苦笑するAを他所に、トレイは机に突っ伏した。かわいい。逆にいいのか、俺も全然アリ。むしろ俺からお願いしたいくらいだ。
耳まで真っ赤にして潰れたトレイを、リドルが悔しげに顔をゆがめて見た。
近くでケイトが笑いながらその様子を写メる。しかし彼の心の中も穏やかではない。
ケイトにとってAは唯一気を張らなくていい存在であり、黙っていても落ち着ける人。それなりに気に入っていたし、面倒を見ていた。それだったらオレでもいいじゃん。
｢でもそれだったらケイト先輩もいいと思う｣
｢あの先輩明るいしな｣
｢沢山話してくれるし、わかる気もするな｣
｢しかもめちゃくちゃ私たちの面倒見てくれると思わない？
この前なんかね、一緒に辛麺の旅に出かけたんだけど。
その時絶対に車道側歩いてくれたし、お揃いのキーホルダーくれたし、一緒にプリクラまで撮ってくれたし。
私的にはそこキュンポイントだったな、そういうの嫌だって男性多いし。そういうところ好き｣
深く頷きながら彼女は言った。次はケイトが顔を赤くする番である。真っ赤になった顔を隠すように俯いた。キュンってしてくれてたんだ、どうしよう嬉しい。
｢うぎぃぃ………｣
｢り、リドル、落ち着け、な？｣
未だに真っ赤な顔でリドルを宥めるトレイをキッと睨む。
そりゃボクは料理はお世辞にも得意とは言えないし、ケイトのようにお喋りでもない。
でもAの事は嫌いじゃない、一緒にいて安心できるし楽しい。ボクを恐れずに呑気に関わってくる奴なんてAくらいしかいない。
だから目をかけていたし、テスト前はもちろん日頃からここの世界の常識も勉強だって教えた。
目を輝かせて、先輩は何でも知っててすごい、憧れるのだと、努力家で偉いと褒めてくれたあの日からずっと好きだというのに。
ボクは彼女の眼中にすら、入れていないというのか。
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FLOWER(プロフ) - こちらの神作、n周回目なのですが(？？？)本当に飽きないんです好きです…続編、全裸待機で待っております！頑張ってください！！ (8月11日 14時) (
レス) @page38 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
だんご - とっても面白かったです(o^^o)続編楽しみにしてます! (2023年4月10日 1時) (レス) @page38 id: 682f1d07da (このIDを非表示/違反報告)
たい焼きティー(プロフ) - 最高すぎて、、、、(/-＼*)続編楽しみです!!!!! (2023年4月9日 5時) (レス) id: bb745024cc (このIDを非表示/違反報告)
うさマロ(プロフ) - ものすごく続きが気になります！！続編楽しみしてます！！ (2023年3月20日 20時) (レス) @page38 id: 9e17f78ec0 (このIDを非表示/違反報告)
爆発(プロフ) - こんなに面白い作品久しぶりに見つけました！すごいにやけながら見てしまいました！続編とても楽しみです！頑張ってください！ (2023年2月26日 2時) (レス) @page38 id: c0924be3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり
| 作成日時：2021年3月27日 16時
