未来の旦那見つけようと思うんだよね【ツイステ】

候補26人目 ページ26

｢やっだな〜〜〜〜〜先輩ったら私とイデア先輩が爛れた関係になるとでもお思いで？そんなわけないじゃないですか〜〜〜！！

私とイデア先輩はお友達かつゲーム仲間ですよもう！先輩のえっち♡イケない子ですね♡｣





とマシンガントークをぶちかまして私はジャミル先輩から全速力で走って逃げた。だって怖すぎた。





間違いなく返答の選択肢に生死が関わってたねアレは。dead or liveなんて優しいもんじゃない。dead or deadだあれは(逃れられない死)







正直焦りすぎて何言ったか覚えてないけど変なこと言ってませんように(言った)






なんでジャミル先輩が怒ってんのか理解出来ん。

アレか？俺の事旦那として褒めちぎってた癖に他の男に絡むじゃないかってか？もしかしてプライド傷つけちゃった？それで怒ってんのか？？




め、めんどくせ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！でもそんなねちっこい所も好きです(手遅れ)







鏡をくぐりぬけて到着したイグニハイド寮。


慣れた足取りでイデア先輩の部屋へと向かい、2回ノック、少し間を置いて、3回ノック。

私とイデア先輩にのみ通じる暗号みたいなものである。ほら、秘密基地に入るための合言葉的な。




そうやって考えるとやってる事子供っぽくて草。





キィ、と音を立てて開けられた扉の先には、青い炎が揺らめく幻想的な髪の毛。不健康そうな細い体に白い肌。目の下に鎮座する隈に、青い唇。









｢A氏…！遅かったね、なんかトラブった？｣









時代到来中の希望の星、我らがイデア・シュラウドである＿＿＿！！！(なお本人は知らない)







｢知らんうちにプライド傷つけてたみたいで責められてた｣


｢思いのほか面倒なことになってて草｣


｢生やすな草を｣








あまりにも草を生やすのが早すぎて倒置法を使ってしまった。なんて高度な会話。

とりあえず私が困ってるんだぞ草を生やすんじゃない。除草剤バラ撒いてやろうか。




やれやれといろんな感情が籠ったため息を吐く。

後ろ手でガチャっと扉を閉めて、私は手に持っていた紙袋を自分の顔の近くまで持ち上げてユラユラと揺らした。








｢じゃじゃん、今回はオクタヴィネル寮から頂いたなにやら美味しそうなスイーツですよパイセン｣


｢モストロ・ラウンジの紙袋見た時から何となくそうかなって思ってた｣








私の周り探偵しか居ないじゃん。そのうちガチの事件起きても怪しくないレベルだよこれ。

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