未来の旦那見つけようと思うんだよね【ツイステ】

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｢ねえ私将来帰れると思う？？？無理じゃね｣




あるお昼休みの事だった。いつも通りエースとデュースとバカ騒ぎしながら(クソ迷惑)、食堂でご飯を食べる。その時ふと思ったのである。



え、私帰れなくね。




名門男子校のナイトレイブンカレッジ側の手違いで魔力なし、しかも女子が呼ばれるというなんともはた迷惑な事故のおかげで私は異世界に召喚された。

学園長(別名：自称私優しいのでマシーン)の計らいで、グリムという謎の生命体(酷い言い草)と2人でひとつの生徒としてここに置いてもらっている。


ここで過ごしている間に学園長は私が元の世界に戻れる方法を探していてくれるらしい。その代わりと言ってはアレだが、彼は私に学園で起こる面倒事を押し付けてきた。面倒くさ(正直)


そして扱き使う割には優しい。オンボロ寮は綺麗に舗装してくれたし、一定額お小遣いは貰っている。それでもグリムがすげえ無駄遣いをするので仕方なしにバイトしているのだが。

その話はさておき。ここの世界では私がいた世界とは違って男尊女卑のアレがない。いや元の世界でも大分改善されてきてはいるのだが、何せ昔から強く根付いてきた文化だ、根本的には解決したとは言えていないと思う。あ、個人の感想です叩かないでね。




しかしこっちの世界はどうだろう、息をするようにレディーファースト。初めこそなんだここは、と白目を向きそうになっていたが今となってはもう何も思わない。慣れって怖。




チヤホヤされてここまで過ごしてきた。些細な面倒事から寮長さんたちのオーバーブロットまで、いろいろ解決してきてふと思ったのである。


え、私帰れなくね(2回目)





｢学園長に『探してますって〜』って言われるけど正直ホントか分からないし、ってか探してるように見えないん｣


｢だ、大丈夫だって！きっとお前の見えねぇところでやってんだよ！｣


｢この前夜に学園長ノリノリでフィットネスゲームしてたんだけど｣






もはや遠い目。学園長さては事の重大さ分かってねぇな？


こちとら異世界から強制召喚された身、戸籍もなければ身寄りもないしお金もない。

帰れなければ私は卒業後どうなる？路頭に迷うどころじゃなくね？






そして私は思い立ったのである。





｢私、未来の旦那見つけようと思うんだよね｣


｢｢………は？｣｣






目の前の男2人が硬直したがまあいい。

2人はマブなのだ、私の戯言という名のガチな将来設計の話に付き合ってもらおうじゃないか。

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