look at me！ ページ32
｢疲れた〜〜〜…もうむり寝る…｣
｢何をしてるのかと思えば…ここは職員室ですよ、シャキッとしてください｣
｢章臣さん…ごめんありがとう…｣
ことり、と優しくデスクに置かれたマグカップ。
それに注がれたミルクティーは甘い香りがする。
私の隣のデスクに腰掛けた章臣さんはブラックコーヒーを飲んでいた。
甘い飲み物にしてくれたのはきっと、苦いものが苦手な私への優しさだろう。
現在時刻夕方5時半頃。
今日も放課後から学校に来た私。
別にレッスンをお願いされてた訳では無い。普通に書類仕事が溜まっていたのでそれを片しに来ただけである。
しかしまあ最近芸能の仕事か学校かでかなり疲れが溜まっていて本当に死にそう。え、きっつい。
ここしばらく休み取ってないなぁ…とぼーっとしながらミルクティーを飲んでいると、章臣さんとは反対側のデスクから何かがずしりとのしかかってきた。
｢ぐぇ、ちょっと陣さん…凛月くんと同じようなことしないでよ｣
｢はは、タレントがそんな声出していいのかよ｣
｢今は最果A先生だから大丈夫ですぅ〜｣
｢やれやれ、陣も貴方も少し落ち着きなさい｣
ばし、と章臣さんは陣さんの背中を軽く叩く。
叩かれた陣さんは『なんで俺だけ』とぼやきながら背中をさすった。
｢にしても今日は一段と疲れてんじゃん、なんかあった？｣
｢……今日現場で誠矢さんと一緒になって…奥さんと北斗くんの自慢がすんごくて｣
別に嫌じゃないんですけどね〜…と苦笑してミルクティーを一口。
陣さんは私に共感するように頷く。
｢あの人喋りだしたら止まらないからな｣
｢本番始まる前のギリギリまで私の楽屋ですっごく熱く語ってらして…バタバタで大変だったんです
加えてこの書類仕事ですよ、そりゃ疲れますって｣
やだやだ、と肩をすくめる私を横目に、章臣さんは私の書類の束を一部取る。
それをじっと見つめたかと思うと、次の瞬間には眉間に皺をよせて陣さんに冷たい視線を向けていた。
｢…これ、陣のじゃありませんか？｣
｢は？｣
｢ばっかあきやん、なんで言うんだよ｣
｢陣さんどういうこと？はいそこに正座｣
｢俺先輩だぞ〜昔みたいにいたわってくれよ〜〜｣
｢今は今、昔は昔！！｣
｢自分のことは自分でしなさい｣
あ〜〜とデスクに項垂れる陣さん。
せめて昔みたいにしゃんとしてくれたらいいのに、という私と章臣さんの願いはきっと届かないだろう。
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ひかり(プロフ) - 月兎さん» 承知しました！お話に入りきらなくて続編での更新になる可能性が高いですが是非読んでくださいね！ (2020年3月26日 15時) (
レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - リクエストします。羽風先輩VS神崎くん と 神崎くんと時代劇の撮影と伏見くんVS茨くんをリクエストします。更新頑張ってくださいね。 (2020年3月26日 14時) (レス) id: fdb5669a18 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです…！リクエスト、応えられるよう頑張ります！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - リクエストよろしいですか？「ライハ組とりっつが、ひっそりと夢主の好きな所を話し合ってる」みたいなのが見てみたいです！毎回面白くてにやけながら読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: 456648e3b3 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - リクエストに答えて下さりありがとうございます！！凛月くんの方も楽しみにしていますね！！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: bd5bbfc6ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2020年2月12日 22時
