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「ちょっと、光先輩！なんですかそのリストバンド！！」
「最近あっちぃからさ、汗すごいんだよ」
「ていうか、時計、外してるんですか？」
「あ、うん…蒸れちゃうから…」
「蒸れるからって…せめてリストバンドの上からしてください」
しっかりして下さいよ、
子供じゃないんだから、
「ごめんなさぁい…」
そんなにしょげないで下さいよ、
子供じゃないんだから、
＿ﾎﾟﾂ＿＿＿＿ﾎﾟﾂ＿ﾎﾟﾂ
「わっ雨ぇ？！」
「急に降ってきましたね！急ぎましょ！」
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･
「はぁあ、もう。梅雨って嫌ですねー、今日雨の予報でした？」
「天気予報見てなかったからなぁ。うぃービシャビシャ…」
そう言って、濡れたリストバンドを外しかける。
急いで戻す。
先輩？
また転んだんですか？
一瞬でフラッシュバックする、顔に怪我をしていた先輩。
違いますよね。転んで出来る跡じゃない。
「せ…」
「んは、濡れてねぇや、これ防水だった」
「先輩」
先輩の手首を掴む。
「…っ」
「防水じゃないですよ」
「そ、そりゃそうじゃん！汗ふく為のものだもん」
勢いよく振り払われた手。
初めて見る先輩の荒々しい態度に意表をつかれ、数秒立ちすくんでいたらしい。
その間に先輩は遠くへずかずか行ってしまった。
腕の跡…理由は分からない。
先輩のおっちょこちょいかもしれない。
違う。
だってどうして隠すんですか？
恥ずかしいから？
そもそも隠しているわけではないかもしれない。わからない。
そんなこんな考えながら、
答え合わせをする間もなく、腕にはめた小さい箱の短い針は下を指していた。
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「ただいま」
「おかえり、夕飯食う？」
「あ、うん、ありがと」
魚の焼けるいい匂い。珍しい。料理をして待ってるなんていつぶりだ？
「いただきまーす！ひょ〜うまそぉ俺天才か〜？」
「いただきます」
「裕翔？」
「ん？」
「どおした？ボーッとしちゃって」
「あ、ごめん、疲れてんのかも…美味しい！ありがとね！」
「何か知らねぇけど。がんばりすぎんなよ」
こういう時何も聞かずにそっと励ましてくれる。
慧に年上の余裕を見せられる。ありがとう。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
