違和感 ページ4
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「こら、外では薮さんって呼べよ」
「はぁい、ごめんなさい、薮さん？」
「ん」
手足がスラーーっと伸びた背の高いスマートなカッコイイ男性。
俺も大概背が高いと言われてきたけれど、変わらないくらい良いスタイルだ。 なんて…
彼が光先輩の彼氏か…
・
「光先輩、今日、薮さんと一緒に来てたでしょ〜」
「えぇっ？見てたの？！」
「薮さん背高くてハンサムでカッコいいですね！」
「でしょ？…あ、でもここではあんま話しちゃだめよ？」
「あ、はい。っふ、『だめよ？』ですか…笑」
「っ、いいからシー！！」
「はぁい笑」
・
「光先輩、お昼どうですー？」
「あん、ごめん、薮んとこ行かなきゃ…」
急に深く曇る眼差し。
俺に気を使う必要なんてないのに、
「いえいえ！すみません、お邪魔するところでしたね笑」
「ほんとごめんなぁ」
目の奥が怯えている… ？
気のせい？
「いいですよ全然！！ほら、早く！彼氏さん待ってますよ！」
軽くからかってみる。
「あー！だからそーいうのはシーなの！！」
なんだいつもの先輩…だよね…
･
「おかえりなさい〜」
お昼休憩から帰ってきた先輩に、わざとらしい笑みを送る。
「たっ、ただいま」
まだ何も言ってないのに頬を赤らめて下を見る先輩。
「どうでした？彼とのランチタイムは」
「うれしかった…やぶ…やさしかったし…」
「え ？」
やさしかった どういう感想ですか。独特な世界観を持っている先輩なりの表現なのかな。
ふと口を出た音にならないほど小さい疑問語は、余韻に浸る先輩の夢見心地半分の柔らかな空気の前で姿を消した。
「ふふっ」
下を向いたまま嬉しそうに思い出し笑いをする先輩。
いつも笑顔の先輩だけど、違うんだ。
薮さんの事となると特別にキラキラ輝いて見せる。
そんな二人が羨ましいと思った。
自分には想う人がいても、そんな事今までなかったから。きっと。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
