おふざけ ページ26
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「あっ…！」
光先輩、そして薮さんに偶然出会う。
「お？」
？を浮かべ、両方を見る慧。
「あっ、ゆ」
「これは！中島さん」
光先輩も俺に気付いてこっちに来ようとしたけど、
薮さんが爽やかなスマイルで遮るように前へ出た。
またしても後ろでぎこちない表情を見せる光先輩。
「どうも。お出かけですか？」
「まぁ、そうです。ぶらっと、ウィンドウショッピングってとこですよ」
「あはっ、俺らもです」
急に会話に割って入ってきた慧。
「そうですか。ではまた」
ちらっとこっちを見て小さく手を振る先輩。
おしとやかな彼女のようだ。
でもなにか違和感。
「ねぇ誰？」
「え？会社の人だよ」
「違う、後ろの子」
「や、だから会社の人」
「ふーん…」
「なに？なんだと思ったの？」
「べつにぃ…」
なんだよ…その消化しきれない感じ。
光先輩が何に見えたの？
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「ふぉおお、つーかれたーぁ！」
「おつかれ〜、意外に歩いたね」
「うーん、こりゃ風呂入んねっと」
「えー、暑くない？」
「えーだって入りたいもーん、裕翔と」
「いやなんでだよ」
疲れながらも手の甲でツッコミを入れる。
「なんでもっ」
「いいから、先シャワー浴びてきな。俺より疲れてるでしょ」
「ふぁーい、やさし♡」
ふざけた上目遣いを決められた。
まったく、バカだなぁと思うけど、中世的な顔の慧は意外にその表情が似合ってるんだよな。
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「はーあ、スッキリしたーっ」
疲れた汗を落として、全身脱力しきってソファに座り寝転び目を閉じる。
「ふーーーっ」
「へっ？」
ぼんやり目を開けると、ギシッという音とともに、慧の顔が数センチ先にあった。
「な、」
……ｯﾁｭ
え？キス…？
びっくりして言葉を失っていると、
「どう？」
「え、いや、何してんの？」
「キス」
「や、わかってるよ、なに」
普通は男友達に急にキスされたら気持ち悪いんだろうけど、
驚きすぎると、そんな感情も湧いてこないみたい。
そして、俺の質問には答えず、
さっき着たばかりのシャツのボタンに手をかけて。
「先、進める…？」
「は？！」
これにはさすがに全身が反応して跳ねのける様に飛び起きる。
慧は俺の後ろに回って肩に手をかけて、耳元で囁く。
「お遊びはおしまい…♡」
え、え、え、違うよね。
いつものおふざけの延長だよね。
分からないけど、真実を知るのが怖くて自分にそう言い聞かせる。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
