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先輩との関係が少し前進した気がして、
今朝より明るい気持ちでで帰宅すると、慧から着信があった。

♪♪♪♪♪♪

「裕翔?」

「ん?」

「また明日帰るから!」

「おう、わかった」

「ふふふっっ」

裏返った高い笑い声を残して電話が切れた。

家に帰るだけでそんなに楽しいなんて、疲れてるからだけど、なんか微笑ましいな。







慧のあくびのような独り言と共に目が覚める。

「ふぁ〜〜〜よかったぁ」

「んん、あ、慧」

よかった、ってなんだ…?

「ゆーと!おはよっ」

「おはよ〜早かったね」

「うん、一刻も早く裕翔に会いたくてね」

「え?」

「んふっ?」

それ以上何も言わず、無邪気な笑みを浮かべて首を傾げる。
すごくご機嫌だ。
よく分からないけど、楽しそうで良かった。

「どっか行く?今日」

「え、行く行く!」

「とりあえず駅の方行くか」

「うん!」

慧と休みの日に出かけるのは久しぶりだな。
先週の誕生日は雨で家で過ごしたし。

予定はないから、駅の近くの商業施設をぶらつく。

「裕翔は?最近どう?」

「うーん、特に変わったことはないよ」

仕事ではね。

「そ…っか、俺には変わったように見えるけどね」

「そう?どこが?」

「ん?わかんね、変わってないならいいけど」

「うん、いいのかな?」

「うん、変わる事がいい事じゃないよ。もちろん、変わらない事がいい事でもないし」

「まぁ、そうだね」

俺は…どうだろう、変わる事を望んでいるのだろうか。
先輩との関係。上司と部下。仲の良い頼れる関係。これ以上。

「ほら、その顔」

「え?」

「そーやってさ、俺といるのに他の事考えてるでしょ。それってさ、何かあるからじゃないの?」

「あいや、ごめん、ちょっとボーっとしちゃってさ」

「そうかな…そう思えないけど」

なんか棘のある言い方。
一緒にいる相手が他の考え事してたら嫌だよな。ごめん。

「何もないよ、ごめん」

「謝んなよ、責めたかったんじゃないし」

「おう」

「ん」

心配してくれてたのかな。




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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです!スピンオフ待ってます! (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆんぴょ | 作成日時:2019年6月7日 11時

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