waiting for……

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「ただいま〜」

「ぅお、おかえり〜」

ソファにしな垂れてケータイをいじっている幼馴染の慧。


この春から建築の仕事で東京に出てきて、先に東京で働いていた俺の家に転がりこんできた。

一時的にと言いつつ、かれこれ2ヶ月以上ここに住み着いていてほぼ同居状態だ。


「ご飯は？」

「ん〜？いまいー」

帰ってきても特に一緒にご飯を食べたり、TVを見たりするわけでもなく、お互い仕事なり調べものなりをする時間が続く。


「っふぁぁぁ、ねんみ、先シャワしてくんね」

「うーん」



「んねっ、一緒風呂入る？」

「は？はいんないよ、どうした急に」

「ふっ、はは、じょーだんじょーだん笑」

「いいよもう…」

こうしてたまに変な悪ノリを始めることもある……この生活をしてもう慣れてるけどね笑




・・・
「あ”あ”−ゆーとぉ！！」

「なにー！」

「パンツ忘れたぁ！」

「はいはい持ってくよ」

全く…世話の焼ける年上幼馴染です。
でも慧との生活は気を使わなくていいから楽で、なんだかんだ言って楽しい。



・



リリリリリ…

「んー」

慧はの会社は新しくて働き方改革？をしっかりしている慧の生態に合った会社みたいで、
大体いつも俺が準備して出発するころにだらだら起きてくる。


「ふぁああゆんと、はおぉ」

「ぐっすりですね〜まだ寝てるでしょ。いってきまーす」

「ひってらは〜い」


雲を口に含んだみたいな間抜けな声で送り出される。




今日もいい天気だな。

でも昨日よりは雲がかったような、ほんの少しだけ灰色を被った青い空を見上げる。





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