【アダムス・ファミリー】アダムス家次女の学園生活【ハリーポッター】 (ページ14)

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組み分けの儀式や食事などを終えたA達新入生は、スリザリンの監督生に連れられて寮へ案内されていた。

ドラコの隣を歩いていたAは、ふと溜息をついているとドラコはAのその様子に気が付いて話しかけた。

｢どうしたんだ、A？｣
『寮に着いたらママ達に水晶玉で連絡をしなくては行けない、憂鬱過ぎて何らかの方法で自身を痛めつけてやりたい』
｢そういう事を言わないでくれ……それにきっとMrs.モーティシアとMr.ゴメスも君の事が心配なんだと思うぞ｣
『お気楽ね』

2人がそんな会話をしていると、2人を含めたスリザリン生はホグワーツの地下にある湿った剥き出しになっている石の前に立ち、監督生が言った合言葉で中に入った。

中に入ると広々とした談話室の壁や天井は荒削りになっている石造りで、天井からは緑がかったランプが鎖で吊るされていた。

Aは不気味さを感じるこの寮に少なからず関心を抱きつつ、口角を上げた。

｢まるで、君の家のアダムス家を思い出すな……｣
『もっと明確に言えば、私の家の食卓のような雰囲気でしょ』

Aとドラコの会話に区切りが着くと、監督生がA達新入生に言った。

｢男子の寮はこっち、女子の寮はこっちだよ。荷物は既に部屋に運び込まれているからね｣
『それじゃあドラコ、また明日』
｢あぁ、お休み｣

女子寮へと続く階段を登り、部屋割りになっている扉に目をやるとそこには、“A･アダムス、パンジー･パーキンソン”となっていた。

｢一緒の寮になれたのも、同じ部屋になれたのもきっと運命だったのよ！｣
『別にそうは思わないけど……ただ、今から少し静かにして。両親から貰った水晶玉で報告しなくちゃいけない』

部屋にあった机の方に向かって水晶玉の前に腰を下ろすと、まるで待っていたかのように水晶玉が光出してAの両親であるゴメスとモーティシアの姿が映された。

｢お〜、愛しの毒蜘蛛ちゃん｣
｢寮は何処に決まったの？｣
『スリザリンになった、ドラコも一緒よ』

そうAが言うと、ゴメスはAの後ろに映るパンジーに目を移した。

｢あぁ、君がAのルームメイトかい？｣
｢パンジー･パーキンソンって言います！｣
｢そう……この子には同い年で仲のいい子が誰も居ないから仲良くしてあげてね｣

モーティシアがパンジーにそう言うと、明るい笑顔を浮かべて大声で返事をした。

｢それじゃあ長期休みまで頑張るのよ｣
『分かった、それじゃあ』

Aのその言葉を最後に水晶玉は明るさを消した。
その後、2人もベッドに入ってホグワーツ入学はこうして幕を閉じた。