混ぜたら何色？【完結】 (ページ4)

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「田中。田中ー、答案取りに来い」

肩を叩かれ目を開けると目の前にいたのは担任

「あ、っす。さっせん、」

爆睡してたからか舌が少しも回らない

くすくすと笑うクラスメイトを担任は睨みつけた

　

「松村。…またお前か」

その一言でクラス中が今回のテストも成績1位が北斗だと知る

何も言わずに黙って答案を受け取り席に着く

見返すこともなく読書を始める

その姿を見て、担任は舌打ちをした

「はい！つぎ俺！」

名簿順最後尾のジェシーは自分の番を今か今かと待っている

…どうせ点数取れないのに

「英語すら出来ないのか？」

「会話は得意なんですけど文法苦手なんです！」

担任はジェシーに盛大にため息を吐いた

「いまお前ら何月か分かってるかー？1月だぞ」

だから何だ、と思って聞いてみれば

耳に穴が開くほど聞いた高校受験の話が始まった

いい加減聞き飽きたと、

俺は机に伏せ

北斗は読書を続け

ジェシーはお喋りを始めた

チッ、

大きな舌打ちが響く

孤児院出身の俺らは、入学と同時にセンセーから嫌われていて

俺らも仲良くする気なんてないし、

てか生まれた場所や育った環境でしか人を判断できないような奴等、

こっちが見下している