十一話 ページ13
撮影は予定通り順調に進んだ
やっぱり爆豪くんは凄いな
ホント才能の塊って感じ
もちろんその才能の中に努力も入ってる
だから天才だと思うと共に秀才だとも思う
私はそんな彼を尊敬し、好意を寄せていた
｢A、A！｣
そう呼ばれる声にハッとする
あ｢ご、ごめん。どした？｣
私の名前を呼んだのは爆豪くん
爆｢どした？じゃねぇよ。お前なにボーッとしてんだ。もう解散だぞ｣
あ｢え？｣
現場を見渡すとスタッフさん達が片付けをしていた
うわ、爆豪くんのことそんな長く考えてたの私？
ヤバいなぁ
爆豪くんと共演し始めてから、昔を思い出すことが増えたからかな？
昔の……高校時代の恋心が再び私の中に渦巻きだした気がする
こんなの……迷惑以外の何者でもないのに……
爆｢お前今日どうした？演技は相変わらずだったが、休憩中とかずっとボーッとしてるし…なんかあったんか？｣
心配そうな、いや、怪訝な顔で聞いてくる爆豪くん
あ｢えーと、今日の飲み会楽しみだなぁって考えてたの。皆に会うの久しぶりだしさ｣
爆豪くんも来るの？そう聞いて話の方向を変えた
爆｢行く｣
そう一言ぶっきらぼうに言った
あ｢じゃあその時パーカー返すね。じゃあまた飲み会でね｣
バイバイ
私は手を振って爆豪くんに別れを告げた
が________
爆｢待て…｣
そう言って私の手首を握る爆豪くん
それに驚いて私は固まってしまった
爆｢ちょっと付き合え｣
爆豪くんはそれだけ言うと佐々波さんの方へ私を掴んだまま行き
爆｢ちょっと借ります｣
それだけ告げて現場を出た
あ｢え、え！？爆豪くん？ちょっとどこ行くの！？｣
驚きでフリーズしていたが、やっとの事で戻ってきた思考
爆｢行きてぇところがあんだよ｣
爆豪くんはそう言うと自分の車に私を乗せてどこかへと走りだした
爆豪くんは昔からこうだった
いつも行先は言わずに私を連れてずんずん先に行ってしまう
だから私はいつの間にか追いつけなくなって……
しまいにはあんなことになっちゃったんだよな……
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空音(プロフ) - かぼちゃポンタさん» 感想ありがとうございます！完結までお付き合い下さると嬉しいです！！ (2019年3月22日 22時) (
レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 好き合っているのに過去の何かが原因で共に歩むことが出来ない二人が切なくて心が動かされます。面白かったです！^_^ (2019年3月22日 22時) (レス) id: 5680adb2c9 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - ぽんずさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年3月16日 13時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず - あり得ないと思います。大体イキッてる連中ですよ。空音さんは、気にしなくて良いと思います！ (2019年3月16日 12時) (レス) id: 441ff54470 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - 結茶さん» ありがとうございます！愚痴みたいに書いてしまった1ページでしたが、私の気持ちを理解してくださる方々がいて下さって嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2019年3月14日 23時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空音 | 作成日時：2019年3月12日 22時
