TWINS･TWINS

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side fukura



「ふくらさん、ごめんなさい、ちょっときつい」







目的地についてAちゃんが少し離れた時に、こうちゃんがぼそっとそう言った。



病み上がりなのに結構な距離歩かせちゃったのがマズかったかな。

額に手を当ててみても熱はなさそうだけど、ふう、と息を吐くこうちゃんはかなりキツそうで。





「どうしようか…ひとまずAちゃんに…」

「いや、言わないでください。心配かけたくないし…」





怒られそうなので、とこうちゃんはへらりと笑う。



早く欲しいものを購入して、さっさとオフィスに帰った方がよさそうだなと考えていた時、Aちゃんがこちらへ戻ってきて、こうちゃんの顔を見た途端にすっと目を細めた。あ、やば






『航平、疲れてるでしょ』






秒殺。


少しの変化にも気づいちゃうなんて、さすがだ。

こうちゃんは「そんなことないよ」なんて無理やり笑ってたけど、嘘もお見通し。



こうちゃんはデコピンされて、か細い声で唸っていた。





『だからオフィスに居た方がよかったのに…』

「まぁまぁ、ほら、風邪ひいた時とか孤独感じたりするし…寂しいの、嫌じゃん？」






そう言うとAちゃんは、「…そうですね、」と少し驚いた顔で言う。

弱ってるこそ、双子とか、兄弟とか、両親とか…身近な人に会いたくなるよね。








『すぐ帰ろうね』








ぽん、と頭を撫でられたこうちゃんは少し嬉しそうで、仲がいいなぁと自然と口角が上がった。





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リクエストより
ありがとうございました^^*

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