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俺たちはもちろんお館様の所へ来ていた。
「しのぶ、どこまで覚えているか確認してくれるかい?」
胡蝶は分かりました、といい部屋を出ていった。
「お館様 、少し気になることが、、、」
「なんだい?天元。」
俺はさっきのA様の包帯のことを話した。煉獄も納得しているようだった。
「天元、杏寿郎、知っているかな。この頃噂になっている鬼のことを。」
噂になっている鬼?聞いたことないが派手に気になる話だ。そう思っていると煉獄もきになったのか説明してもらってもよろしいでしょうかと聞いていた。
お館様の説明内容は驚くものだった。
「ある鬼の血気術がね、今噂になっているんだ。行冥とは話していたんだけれど、その鬼の血気術はね、かけられた人の中の大事な記憶を消す、というものなんだ。その人が生きていく上で大事な記憶をね。でも、それだけじゃない。生きていく上で大事な記憶、と言われたら誰だって思い出そうと必死になるだろう?でもその記憶を思い出せば思い出すほど、血気術にかかった人間を徐々に死に至らせる、というものなんだ。その鬼の名前は失辛。」
「派手に嫌な血気術だな。」
「記憶を無くすのは、血気術には含まれていなかったはずだから多分、体中の痛みからのショックで消えてしまったのかな、、、。」
俺がそう言うとお館様は続けた。
「その上、」
お館様はそれ以上言うことを迷っているようだった。
「お館様、鬼は絶対に俺たちが派手に倒します。だから、A様のことは心配しないでください。」
俺と煉獄はそのまま部屋を出た。その鬼を滅殺することだけを考えていた。お館様の言葉の続きを聞かずに。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時