【名探偵コナン】私はひとりじゃ生きられない。2nd【松田陣平】

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｢ねぇねぇAちゃん知ってる？｣



『ん？』



何とかギリギリで間に合った私は、現在無事に鈴木さんらと一緒に昼食をとっていた



ハンバーグを小分けにして食べていると、噂好きな池田さんと佐々木さんがいきなり話題をもちかけてきた



｢昨日隣の教場の子から聞いた話なんだけどね｣



この2人はハギ並みに情報網も顔も広い



警察学校内の様々な噂を知っているのではないだろうか




｢2つ隣の教場にね、警察学校のマドンナって呼ばれる女の子がいるんだって！｣



『…マドンナ？』



｢私もまだ見たことないけどすっごい可愛いらしいよ！｣




男ばかりのこの場所は、女性がいるだけで癒しとして扱われる



私も例外ではなく、特に小野班長や吉永さんからは可愛い可愛いと愛でられる




『…見てみたい』



｢Aちゃんも気になる？｣



『こんなむさ苦しい所にずっといるんだし、目の保養は欲しいもん』




｢はい｣




突然横からすっと手鏡を差し出された



声の主的に誰かはもう分かっているが







『…ハギ なんで手鏡？』




｢ん〜？Aちゃんが目の保養が欲しいって言ってるのが聞こえたから？｣




ハギの登場に、イケメン大好きな池田さんらは歓喜の声をあげた




ニコニコとおかしな事を言うこの男の心理が全く読み取れない



てか理由になってない





『だからってなんで手鏡なのって話をしてるんだけど』





｢これ使って自分の顔でも見てりゃ癒されるって！｣





『ハギ……さっきから私の事バカにしてるみたいだけど、それ以上バカにするなら歯飛ばすよ？』





｢えぇ？！｣





｢待って濡れ衣！俺無実だから！｣と慌てるハギに、本気で歯を飛ばす為に拳をギュッと握ると面白いくらいに怯えていた







｢待って待って待って！！



俺はただ、Aちゃんが可愛いから自分の顔見るだけで目の保養になるんじゃない？って事を言おうとしただけだって！｣





｢おいハギ……テメェ、誰を口説こうとしてんだ｣





背後からそう聞こえた瞬間、ハギの顔はますます引き攣った

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