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俯く私に降谷は顔を上げろとだけ言った
恐る恐る顔を上げる
『……………………なんで笑ってるの』
降谷は意外にも笑っていた
ニコニコと言った感じではなく、失笑を隠しきれていないような笑みだった
｢ふ……、いや、君があまりにも感情の起伏が激しすぎて、｣
『はぁ？』
｢朝の事を忘れたとは言わせないが？｣
『う、』
まあ確かに、朝はいかにも怒り剥き出しだったのに、いきなりこんな風にしおらしくなってテンションジェットコースターだとは思うけどさ
『だからって笑わなくたっていいのに！』
｢ごめんごめん｣
思ってないだろ まだ笑ってるし
『すっごい私胸の内を打ち明けたんだよ？！』
｢そうだろうな 表情が死んで今にも泣き出しそうだったし｣
マジか 泣かなくて良かった
泣く時はいつも陣平が飛んでくるというマジックが起こるのだ
今泣いたらきっと陣平と降谷の再バトルになりかねない
｢君は確かに他力本願だと思う
もっと冷静になれば、もしかしたらより適切な行動がとれたのかもしれない｣
分かってはいてもズバッと他人から言われるとクるな
ズーンと分かりやすく落ち込む私に、降谷は｢でも｣と言葉を続ける
｢でも、いざと言う時にすぐに助けを求めるという、1番大切な行動を取ったと僕は思うよ｣
降谷の笑顔は、先程までの笑わざるを得ないような笑顔からとても優しい笑顔に変わっていた
｢警察官と言えど人間だ
時には応援要請だって必要だし、他人に頼ることは決して悪いことではない｣
その言葉は、私を励ますには十分すぎた
少し照れ臭くなって視線を逸らしてしまった
『も、もういいよありがとう……』
頬を赤らめる私を見てなのか、降谷は｢そう言えば｣と話を紡ぐ
｢松田は足が速いんだな 知らなかったよ｣
『うぇ？！いきなり何言って…！』
｢あの場所から他の教官を呼びに戻るのにとても早かったから
50m走は何秒なんだ？｣
『そんなのどうだっていいでしょ……！』
｢下手したら同じ教場の男子学生より速いかもしれない
体育祭はアンカーなんてどうだ？｣
『お願いだからもう何も言わないで……！』
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ひぃな(プロフ) - 凡人さん» コメントありがとうございます！一気読みしてくださったんですか！？好きすぎるなんて嬉しいです(;_;)更新頻度不安定にはなりますが、これからも頑張りますので読んでいただけると幸いです！！ (2022年6月14日 23時) (
レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
凡人 - コメント失礼します！作品好きすぎて一気読みしちゃいました〜！続きが楽しみです、無理のないように更新頑張ってください！応援してます💪 (2022年6月14日 22時) (レス) @page40 id: a488a8e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃな(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！続きを読みたいと思ってくださるような作品を書くことができて嬉しいです！作者は学生の為、今後定期考査や大会を控えているので更新は曖昧になりますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年6月14日 7時) (レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 続きが読みたいです！ (2022年6月14日 2時) (レス) @page37 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃな(プロフ) - いーすとさん» いーすと様コメントありがとうございます！！その一言が小説更新の原動力です！！！！嬉しすぎて飛びます！！ (2022年6月12日 23時) (レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃな | 作成日時：2022年6月8日 21時
