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ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…
あ、やばい、緊張するかも。
決心を決めたはずの心が、
インターホンを押したあとに揺らいだ。
ドキドキしながら待っているとガチャっとドアが開いた。
「あ、えと…こんにちは…？」
「……は？」
私を見るなり目をまん丸にして驚いたと思ったら
すぐに眉間に皺を寄せて不機嫌そうな顔に変わる。
そうですよね、分かってました！
「……帰って、」
「え、あっ、まって！」
そう言ってドアを閉めようとするから、
慌てて引き止める。
「…なに」
相変わらず嫌そうなお顔で私を見てくるんだけど、
ここまで来たからにはせめて私の用事は済ませたい。
「ごめん、これ返したくて」
「…………、」
「あ、えっと、お母さんから」
「あっそ、」
私から袋を受け取るとまた無言でドアを閉めようとする北斗。
「ちょ、！！まって！！？」
「ﾊｧ…まじでなに」
確かに用事は終わった。
終わったんだけど…
「あの…風邪、大丈夫かなって」
「別に、平気」
「でもすごい顔赤い、よ？」
「そう見えるなら早く休ませてくんない？」
「ぁ…ごめ、」
確かに引き止めてるのは私で、寝ていたかもしれないのにわざわざ出てきてもらってるわけで。
その言葉に何も言えなくなった。
「じゃあ…私これで、って…え、え！？」
それは一瞬のことで。
驚いたのもつかの間、
気づいた時には、感じる重みと目線の先に青い空。
私たちは２人でその場に倒れ込んでいた。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
