不機嫌な幼なじみ【Hokuto】 ページ7
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私には幼なじみがいる。
それこそ昔は可愛くて優しくて天使みたいだった。
一緒に遊んだりお互いの家にもたくさん行ったりした。
のに…
いつからだろうか、向こうが私を避けるようになったのは。
私がなにかしたのかといくら考えてみても思いつかなくて、本人にも聞く機会もなくて。
気づけばもう私たちは高校生になっていた。
嫌われてるんだし極力近づかないでおこう…って、
私はそう思ってる。
「Aー、これ北斗くんに返しておいてくれない？」
「え、北斗…？」
「正しくは北斗くんのお母さんになんだけど」
「なんで私？」
「だって学校で会うでしょ」
「えぇ……」
私、近づかないでおこうって思ってたところだよね？
そんな私たちの関係なんてなんにも気にせずに、
お母さんはこうして私をパシリみたいに扱うんだ。
これだから幼なじみとかいう腐れ縁は！！
しかもエスカレーター式の学校なんてありえない。
そもそも北斗は頭いいみたいだし、
違う高校にでも行くと思ってたから安心してたのに。
もはや、唯一クラスが違うことだけが最後の救い。
「とにかくお願いね」
「…はぁい、」
こうして酷なお願いを押し付けられ、気付けば私は家を出なければいけない時間になっていた。
一気に重くなった腰をあげて、
なんとか学校へ行く準備を済ませて家を出た。
「とにかくサッと返してサッと戻る…これしかない」
そして必要最低限の会話はしない！
ブツブツと呟きながら登校する私を見てきっとみんな変に思っているのだろう。
だけど今日の私は戦争にでも行くような心構えで行かないとメンタルが持たないので。
そしてついに、地獄の学校へとたどり着いた。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
