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「好きです…」
「はい？」
「一目惚れ、しました……好きです、！！」
「え、と……え？」
目の前の彼は戸惑って、というか少し引き気味で。
いや、無理もない。
助けた女がお礼も何も言わずにいきなり告白してくるんだもん、私が漫画のヒロインみたいに超絶美少女ならまだしも…。
「あのさ、」
「は、はい…」
「誰だか知らないけど、俺そんな軽い女とか無理なの」
「え、」
トゲのある言い方。
本当に目の前の王子様から発された言葉なのか疑った。
か、軽い…女……？
いや、それ以前になんだか態度が……
「怪我なさそうだしもう俺行くね」
「あ、え…」
「天使でも降ってきたかと思ったらとんだ不審者だったわ」
「ふしん、しゃ……」
想像していた王子様とはほど遠い言葉が次々と飛んできて。
私はただぽかんとして突っ立っているだけ。
「じゃ、」
そう言い残した彼はスタスタと私の横を通り過ぎていく。
「あ……ま、待って！！」
急いで追いかけて彼の目の前まで回り込むとさっきまでの心配そうな瞳はどこへ行ってしまったのか、冷たい目線が向けられる。
「あの、ありがとうございました、助けてくれて…」
「別に、たまたま後ろにいたから」
「えっと…そしてごめんなさい、色々と、」
私の言葉を聞くと、そのまま立ち去っていく彼。
私はその彼の背中をぼーっと見つめまま、ふと目に入ったのはさっき買ったばかりのキラキラな男の子が描かれた表紙の少女漫画。
私の手からはするりと簡単に抜け落ちていて、
そこらへんにポツンと転がっていた。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
