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「あ、A何寝てんのー」
髪を乾かしている間に布団に潜り込んだ私を見つけて
樹ものそのそと隣に入ってきた。
「だめでしょ寝たら」
「一緒に寝たいって樹言ったじゃん」
「そうだけどまだ早いっしょ」
そう言う樹は上に乗ってきて、私を見つめる。
「なに？」
「何って、この状況わかんない？」
「眠いよ私」
「そんなん今から吹き飛ぶって」
ニヤリと笑ったと思ったらそのまま唇を重ねて、
さっきよりももっと深くてとろけるようなキス。
「っ、……じゅり…」
「ふ、かわいーね」
「……うそ、可愛くなんかないよ」
素直にありがとうって言えない私。
本当に可愛くない。
「んーん、ほんとだし」
「…樹はちょっとかっこよすぎるよ、」
「まじ？やっぱり？」
その声も、仕草も、全部かっこいいよ。
「心配しなくても、Aってまっじで可愛いからね」
実はモテてることさっき話したじゃん、って。
「俺らが釣り合わないとか言う奴って俺らの中身っていうか性格まで分かってる奴らなわけで、Aが美人じゃないとかそういうことを言ってんじゃないから。自信もってよ、」
「じゅり…、」
「まぁ俺からすれば見た目はもちろん、反対な性格だからこそ超お似合いだと思ってるよ」
だって実際こうやって気合ってんでしょ？
なんて言う。
「うん、ありがとう樹」
そんなに言うなら、自信もってみようかなって思う。
それで樹の隣で堂々と並んで歩けるように、
自分磨きだって頑張りたい。
「樹、大好き」
「かわいーこと言わないで」
「ふふっ」
「あー、今日は絶対寝かさないわ」
私なんかが樹の彼女なんて、って
これからはもうそんなことで悩まないよ。
私にとって樹は、大切で大好きな存在。
樹も私を必要としてくれてる。
それだけで隣にいる理由になるんだから。
誰がなんと言おうと、
私はずっと樹のそばにいたいな。
『キミにとって、私にとって』fin.
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
