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「やっほ、愛しの彼女ちゃん」
「ふふ、なにそれ」
「会いたくて愛おしかったから？」
インターホンが鳴って、ドアを開けるなりこれだ。
「とりあえずさみーから入れて」
「あ、はいはい」
そのまま部屋に入ると、
樹からはふわっと香水とお酒の香りがして。
「もしかして飲みにでも行ってた？」
「まじ？バレた？」
「バレたよ」
飲み会に行くことなんてしょっちゅうあるから、
いちいち報告してほしいわけでもないけれど。
というか飲みに行ってたにしては帰りが早いな。
「別に酔ってないから安心して、」
「安心っていうか、まぁ特に気にしてはないよ」
「ねぇそれよりさ、こっち」
「ん？」
そう言う樹の側まで行くと、
グイッと手を引かれて抱きしめられた。
「会いたくてきてんだから、こうさせて」
「じゅり？」
何だかちょっと、いつもより甘えたさん…？
そう思いながらも私も樹の背中に手を回した。
「A、俺のこと好き？」
「え？好きだよ…？」
「ん、俺も好き」
珍しい、こういうことを言うのは本当に珍しい。
不覚にも胸がキュンとなったのが分かった。
「樹、なんかあった？」
「ん、なんで？」
「いや…だってなんか、様子がおかしいというか、」
「素直に気持ち伝えてるだけでこの言われよう？(笑)」
「その素直ってとこがおかしいの」
自然にかっこいいこと言って私がキュンてするのはよくあるけど、マメじゃない樹はあまりこんな風に思いを言葉にしたりしないから。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
