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「いやおめでとうまじで！！結ばれてよかったわー」
「樹、別に付き合ったとかじゃないから」
そう言う田中くんと合流したのは、そのすぐ後。
散々勝手なことをしておいて、
何故か人一倍の笑顔で安心した様子の田中くん。
「田中くんのことは恨んだけど、結果オーライだし許すよ」
「いやごめんて！ぜひこれから俺とも仲良くしてよ」
「考えとくね」
なぜ田中くんが私の名前を知っていたかというと、
北斗と友達だから聞いたことがあったらしい。
でもそれって、北斗が私の話をしてたってわけで…
「昨日の夜大変だったんだよ。北斗ってば珍しく電話かけてきて、樹どうしよう俺告白しちゃったかも…ってすっげー深刻そうでさ」
「おいそれはっ、」
「これだけじゃないよ？こいついつも俺にAちゃんの相談ばっかで冷たい態度とってんの気にして、」
「お前それ以上口開くな」
次々と暴露される話を、北斗が焦ったように止める。
「あの、今のは…」
「北斗…かわいいね」
「…んだそれ、かわいくねーよ、」
拗ねたようにそっぽを向く北斗。
また初めて見る表情に胸がぎゅっとする。
「言っとくけど」
「うん？」
「Aのほうが……かわいい、から」
きゅん、って矢が刺さる感覚。
照れながら伝えてくれた北斗になんだか私も照れちゃって。
「なんか言えよ…、」
「え、あ、ごめ…だってなんかほんとに昨日までとは違くて心臓が追いつかないっていうか…」
「それは…ドキドキするってこと？」
「え…と、」
「もっとドキドキして、俺のこと…好きになって？」
首を傾げて可愛いのに、
目線は射貫くように真っ直ぐで。
もう心臓が破裂しそうなほどドキドキしてるんだもん。
こんなの、時間の問題に決まってる…。
まだまだ私たちの恋は始まったばかりみたいだ。
『不機嫌な幼なじみ』fin.
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
