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「緊張、してるだけ、です」
「緊張？」
なんで？珍しいじゃん、
そう言いながら私の顔を覗き込むから慌てて目を逸らした。
「ふーん、近いからだ？いっつも俺を追っかけてくるくせにね」
「…北斗せんせ、」
「ん？」
「先生は、生徒に好きって言われたら…迷惑？」
俯きがちになった私に手を伸ばして、
その大きな手は私の頭を撫でた。
「生徒に好かれて嫌な先生はいないよ」
私の"好き"はそういう意味じゃないのに。
生徒と先生。
そんな関係のせいで素直に伝えられないの。
「なに泣きそうになってんの」
「……っ、」
「Aは、俺といけないことする覚悟、あるの？」
「へ…」
思わぬ言葉に逸らしていた目を合わせた。
「伝わってないと思ってた？そんな顔されちゃ、俺だって気付かないふりもできなくなる」
「せんせ…、」
さっきよりももっと大きく鼓動が跳ねる。
先生、それってどういう意味…？
「俺とじゃ普通の恋愛ができないし、高校生のお前にはもっと釣り合う奴がきっといる。それでも…それでもAは俺を選ぶの？」
先生のことが好きだもん。
「北斗先生がいい、先生じゃなきゃやだ…」
選ぶよ、選ぶに決まってる。
「馬鹿だね、Aは。」
先生の手が頬に触れて、熱を帯びる。
北斗先生の唇がゆっくりと近づいて、一言呟いた。
──もう戻れないから
初めてのキスは、
少し苦いコーヒーの味がした。
fin.
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれ？予定ではもっとハッピーハッピー！って感じのお話にするつもりだったのですが()
北斗先生、ずっと書きたかったお題でもあるのに
いざお話を考えてみると難しい…！！
なんだかこれが正しいのか分からなくなったので、もしお気に召さなかったらなんなりとお申し付けくださいませ(汗)
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hiina(プロフ) - たい焼きさん» ヤンデレと心中がテーマになっていたお話なのでそういうことになりますね、、幸せな死ですきっと、、(？) (2020年8月14日 15時) (
レス) id: c45b4442a4 (このIDを非表示/違反報告)
たい焼き - 「永遠の誓い」って最後死んじゃったんですか…？考えすぎ？？ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 0b039e69c7 (このIDを非表示/違反報告)
hiina(プロフ) - れくさん» お返事遅くなってごめんなさい！！ありがとうございます頑張りますね！！ (2019年5月17日 23時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
れく - すごく面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年5月13日 15時) (レス) id: b7eeef1b9a (このIDを非表示/違反報告)
hiina(プロフ) - すずかすてらさん» わ〜！そう言っていただけて嬉しいです！！こちらこそありがとうございました(泣) (2019年5月6日 14時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2019年3月18日 17時
