お見通し ページ4
･
「それで怒られちゃったの？」
「ほらぁ、やっぱり内緒はダメだって言ったじゃん」
「は、琳寧知ってたのかよ！？」
「何で言わないの！」
「だ、だって姐さんが秘密にしてって言うからぁ…」
琳寧に教わっていたという事実を知り驚き騒ぐ7 MEN 侍。
うるさい！と一喝してからまた今野にぎゅうっと抱きつく日南の頭を撫で続けながら嶺亜は微笑んだ。
「大丈夫だよ、多分瑞稀もそろそろ謝りに来るから」
「瑞稀くん頑固だもん。来ないよ」
「んーまぁそうだけどさ？」
意味深に笑った嶺亜。
すると楽屋の扉がゆっくりと開いて、誰かが入ってきた。
入ってきたのは、
「A、帰ろ」
喧嘩相手、話題の主の井上だった。
「ほらね？」
「嶺亜くん何で分かったんすか？」
「んー？だって瑞稀がAと何日も話さないなんて耐えられるわけないもーん」
そう可愛らしく笑った嶺亜。
これで22歳だというのだから末恐ろしい。
「帰らない」
「ごめんって、な？」
「もういい」
「よくねぇじゃん」
「迷惑なんでしょ、もういいよ」
めんどくさいと自分でも分かっている日南だが、せっかく頑張って出来るようになったことを“迷惑”扱いされた日南はしっかりと根に持っていた。
これには井上も手こずり、小さく息を吐く。
日南に抱き着かれたままの今野は、日南の背中をトントンと叩くと、帰りな？と優しく促す。
今野に言われたのなら仕方ない、と立ち上がった日南は、井上を置いて7 MEN 侍の楽屋を出ていった。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2020年2月24日 11時
