いつまでも ページ19
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「颯太！」
「お誕生日〜！」
「「おめでとーう！！」」
パーン！と盛大に響くクラッカーの音。
今日は少年忍者の内村颯太の誕生日だ。
ということで、同期である日南Aと元木湧がお祝いしようと3人で集まったのである。
「派手にやるね〜」
「あったりめぇだろ！」
「湧の卒業祝いも兼ねちゃう？(笑)」
「ざけんな別にしろよ(笑)」
誕生日パーティといえど、この3人が集まればいつもの騒がしい空気。
内容も何もない会話でケラケラ笑ってギャーギャー騒いで、高校の休み時間のような雰囲気だが、全員が高校生なのは今年のみ。
学生である今を噛み締めるように、3人は楽しんでいた。
「なんか年々精神年齢下がってない？」
「間違いない！」
「小学生の時の方が大人だったよね(笑)」
「DKノリいつまで続くんだろ」
「俺もう卒業だしな〜」
「大人になれ？(笑)」
真面目な話が似合わない3人だが、たまにはしみじみと話してみたくなるものらしい。
大人になれとは言ったものの、馬鹿騒ぎしているだけのこの空間が好きだったりする。
「まーいつまでもこんな感じでいようぜ」
「とりあえず3人で歌いたいね」
「おーやりたい！」
「何歌う？」
「え〜、何だろ」
「俺はね〜…」
決まってもいないのにアレ歌いたいコレ踊りたい！とまた騒ぎ始める3人。
高校生じゃなくなっても、成人しても、どれだけ年をとっても。
この3人の関係性は、いつまでもずっと変わらないだろう。
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2020年2月24日 11時
