バク転がしたいんでTH！ ページ2
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「ねぇ、ほんとにいいの？」
「もう！さっきはいいって言ってたくせに！」
とある日のリハ室にいるのは、日南と菅田の2人だけ。
実は日南が他のメンバー達に内緒で菅田を呼び出していたのだ。
その理由は、
「いやだっていきなりバク転教えてって言われても…」
そう。
日南は今年アクロバットを習得したいらしく、ジャニーズの中でもアクロバットに秀でている菅田にコーチをお願いしたのだ。
「怪我しても困るしなあ、」
「じゃあいい、あじくんに頼みます」
「わー！待って待って！せめて大人のいる所にしなさい！」
高校生同士でやられるくらいならある程度大人の自分の方が、と仕方なく折れた菅田。
広いリハ室に敷かれた数枚のマット。
日南に完敗した菅田は、いくつかのコツを伝授し、何ステップか段階を踏ませた。
「いい？一応補助つけるけど、どこか傷めたらすぐ言ってね」
「はい」
「気を付けてね」
「もー、分かりましたって！」
こんな感じの秘密のレッスンが、実は夏から数ヶ月続いていたりする。
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「わ、」
「わ〜！出来たじゃん！！」
「出来た、」
人より成長スピードが遅いせいで、半年近くかかってしまったものの、やっと1人で出来るレベルにはなった。
どれだけ忙しくても、自分の仕事があっても、各方面での仕事を頑張る日南のスケジュールに合わせて付き合ってくれた優しい菅田。
2019年から2020年にかけて、2人の絆はグッと深まった。
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2020年2月24日 11時
