何歳になっても隣で ページ6
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11月14日、午後11時55分。
あと5分で10代終了の高橋のスマホがテーブルの上で震えた。
スマホのディスプレイに映し出された名前は、【日南A】
毎年恒例、日南の5分前着信だ。
「もしもし？」
『あ、起きてた』
「うん、ハタチになる瞬間くらいは起きてようかなって」
『よかった、寝てたらどうしようかと思った』
「そこまで健康的じゃありませんー」
『健康的な生活してくださいよ』
いつも通り、軽口を叩き合う2人。
実は日南から電話が来ることを期待して待っていた高橋。
11時を回って以降、スマホの通知が来る度に日南か！？と素早く反応していた。
『優斗くんももう20かー』
「お酒飲めるんだよ、俺」
『ちょっと信じられない(笑)』
「俺も(笑)」
『私あと4年かー』
「最初のお酒は俺達とだからな？」
『もう、分かってるよ』
いつも通りの会話だが、少しソワソワしてる2人。
時計が動いて、長針と短針が12になった途端、日南はおめでとうと呟いた。
「…さんきゅ、」
『いろいろあったけどさ、私やっぱHiHi大好きなんだよ』
「…ん、」
『多分優斗くんが隣にいるからだと思うの』
「俺もAちゃんがいると安心するよ」
『そー？頼りなくない？』
「いやなりすぎる程頼りになってますからね？(笑)」
ここ1年、日南は個人でのお仕事が増えていた。
高校生になってからは、ドラマに映画に舞台、バラエティと必死に働いた。
最愛の恩師との別れ、メンバーの活動自粛。
嬉しいことだけじゃなく悲しいこともたくさんあった。
体も心も、もうボロボロなのはメンバーもJr.も気づいていた。
けどそれを表面的には見せず、いつでも笑顔を見せていた日南は、確実に彼らの原動力となっていた。
『私だって、ほんとに感謝ばっかだよ』
「じゃあもっと素直になってもらっていいすか？(笑)」
『無理ですね(笑)』
『ね、優斗くん』
「んー？」
『何歳になってもHiHiでいろんな景色見ようね』
また明日、と照れるように笑った後切れた電話。
いつも日南が言う“これから”は、確証のないものだと彼女は分かった上で言う。
だから、
どんな景色も隣で見ような
「…寒すぎ？(笑)」
高橋も、それに応えよう。
HappyBirthday Yuto
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megminmg1225(プロフ) - いつも楽しくお話し読まさせてもらってます＾＾もっともっと忍者との絡み（檜山）見たくてたまらないので、コメントさせていただきました！お時間ある時に検討して下さると嬉しいです。これからも投稿楽しみにしてます！ (2020年4月18日 23時) (
レス) id: 32c6f54378 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - お話とても好きです。荒木飛和君の漢字ですが（飛和）ではなく（飛羽）です (2020年3月24日 23時) (レス) id: cc59b80873 (このIDを非表示/違反報告)
ふかきょん - 深田竜星くんお願いします！ (2020年3月6日 23時) (レス) id: fe64bc318e (このIDを非表示/違反報告)
莉香(プロフ) - まれぴゅまさん» ありがとうございます!!これからも見続けます！ (2020年2月21日 22時) (レス) id: afb9978029 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 莉香さん» 更新致しました！ (2020年2月21日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年11月7日 23時
