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【Side Ryo.H】
俺とAは幼馴染なだけあって家が近い。
Aの両親は海外を飛び回る仕事をしている為、昔から俺がAの家に行ったり、うちで一緒に飯を食ったりと互いの家を行き来することが多かった。
今日も今日とて、カレーを作りすぎたというので公演後にAの家に来て飯を食ったところだ。
『涼ちゃーん』
ソファで2人並んでテレビを観ていたら俺の肩に頭を寄せてきたので撫でてやった。
Aが俺のことを幼い頃の様にちゃん付けで呼ぶときは十中八九甘えたいときだ。
うちのメンバー2人も含め年下の前では面倒みの良いお姉ちゃんをやってのけるが、こいつの本質はやはり甘えたなのだ。
橋本「どしたー？もう眠い？風呂沸かして来ようか？」
『んーん大丈夫。』
有難いことだがJrの夏はめちゃくちゃ忙しい。夏生まれなのに暑さに弱いAは精神面でも体調面でも本調子ではないのだろう。
橋本「Aはさあ、今年の夏やりたいことないの？」
『え？急になんの話〜笑』
橋本「いいからいいから。あ、ステージ上でじゃなくてプライベートでの話ね。」
『そうだな〜メンバーみんなで花火とか、あとそろそろ部屋のインテリアに飽きてきたから思いっきり模様替えもしたいかなあ。あ！撮影では着たけどやっぱり浴衣も着たいし〜、それから〜…』
楽しそうな表情のAに安心した。メンバーは気付いてなかった様だが、ここ数日Aに元気がないように感じていた俺はどうしたものかと思案していたところだった。結局こいつはやっぱり誰かに甘えたかったのだ。それが分かれば存分に甘やかしてやるのが俺の役目。
橋本「結構あるじゃん笑とりあえず明日集合遅いし午前中買い物いくか〜」
『ん？なんの買い物？』
橋本「え、新しいインテリア欲しいんでしょ？んで明後日休演日だし俺ん家にみんな呼んで花火でもすっか。庭から出なければ誰にも見られないし浴衣着てもいーっしょ。」
ぽかーんとしてたAが勢いよく俺に抱き着いてきた。
橋本「…Aは頑張ってるよ。俺もメンバーもファンのみんなもそれは分かってるから大丈夫。」
そういって抱き締めてやれば俺に気付かれまいと声を殺してぐずるのだから俺らのお姫様は本当に可愛い。今日はこいつの気が済むまで甘やかしてやろう。母親に今日Aん家と手短にLINEをしたところで、そろそろ風呂でも沸かそうか。
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由羽(プロフ) - こはてぃさん» 誤字ご指摘ありがとうございました(；；)これからも更新頑張りますので引き続きご愛読いただけますと嬉しいです！ (2019年8月17日 1時) (
レス) id: fe34707856 (このIDを非表示/違反報告)
こはてぃ(プロフ) - こんばんは 楽しく読ませて頂いてます！ ひとつだけ言いたいことがあります みずきくんの漢字間違ってますよ瑞希ではなく瑞稀ですよ〜 (2019年8月17日 0時) (レス) id: 591bbc3948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由羽 | 作成日時：2019年8月4日 2時
