Story131 ページ33
カンカンカンッ！と小気味よい音が響いてくる。コハクが二刀を模した模擬刀、金狼銀狼は槍をもした模擬槍で戦闘訓練を行っているのだ。
「浅い！そんなことでマグマを倒せると思うか！？」
「ぐぅぅうううっ」
「ぎゃぁあああっ！」
銀狼は若干涙目だが、なんとかついていけてる。それを見ていて、ふと思った。私もその御前試合に参加できないだろうか。…いや、コハクが前回いろいろぶち壊したおかげで仕切直しになったのだ。女が参戦することについての追加ルールとかがあっても、おかしくない。
小休止を挟んだところで、水を持って三人の元へと行く。
「みんなお疲れ様。ところで聞きたいことがあるんだけど」
「？なんだ」
問いかけに答えてくれたのは、金狼だった。
「御前試合の参加ルールって、どんな感じなの？」
「そうだな…。まず十四歳以上で未婚であること、優勝者は巫女と結婚し村長となること、降伏、場外、戦闘不能のいずれかで決着とすること」
「他にはそうだなぁ…武器は飛び道具や鋭利な武器は禁止、外野からの攻撃も禁止。違反者には相応の罰。…あとは確か、前大会の準優勝者である主審がつかさどる…かな」
「ふーん…今回は仕切り直しになってるけど、追加ルールは？」
「無いな。あるならば、とうに周知されているはずだ」
「ってことは、コハクも出るつもり？」
「ああ、無論だ。…だがA、それを知ってどうするつもりだ？」
「え？うん、私も出られそうなら出ようかなって。それで確認したの」
「「「ええええ！？」」」
めっちゃ驚かれて、私が引いちゃったよ。でもこれ、多分この人たちを説得しないと出られないパターンだろうから…。がんばっちゃうよ？
「だってさ、村人以外の参加者は認めないって訳でもないし、女性だから参加できないわけでもないでしょう？村としても、女に負ける男に村長が務まるのかって話になるだろうし。だからギリギリに申し込めばなし崩し的に参加できると思うんだけど…」
「っていうか参加してどうするつもり？まさかコハクちゃんみたく戦うの？」
「試合に参加して勝たないつもりで戦うなんてこと、しないよ」
「…戦えるのか？確かに貴様は、俺の一撃をしのいだ。だがしのいだだけだ。…戦えるだけの武力があるのか、しかもそれがマグマ相手となると、通用するかも疑問だな」
「ふーん…なら私と一戦やりあってみる？」
(ま、こうなるのは予想着いたし)
(これが一番手っ取り早いからね)
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灯霧(プロフ) - Rainさん» コメントありがとうございます！尊いいただきました…！千空推し仲間がいて嬉しいです！ (2020年6月18日 0時) (
レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます！一番いただきまして恐縮です！よろしければ今後もよろしくお願いいたします！ (2020年6月18日 0時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 夜さん» 返信が遅れて申し訳ございません！コメントありがとうございます！更新、これからも頑張らせていただきます！ (2020年6月18日 0時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - このお話大好きです！！千空推しの私にはぐはっ…尊い… (2020年6月17日 18時) (レス) id: a884ba806a (このIDを非表示/違反報告)
ひか - スゲェッス、感激！！今まで見た中で1番いいお話でした。 (2020年6月14日 5時) (レス) id: 186ecad035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2020年6月7日 17時
