Story61 ページ15
翌朝。
「あー…うー…」
眠い、だるい、疲れが取れないの三拍子に苦悩しながら、スマホの目覚ましを止めて、私は身を起こした。ねこふんじゃったがにゃんにゃん声で流れるやつ。いろいろ試したけど、イラっとしないで起きられる音楽はこれくらいしかなかった。時刻を確認すると、7時45分。着替えて顔を洗ってごはんたべて。あとは3人の支度の時間にもよるが、9時半には出られるだろう。そうすれば遅くともショッピングモールが開く10時には、店の駐車場に車を入れられるだろう。買い物を済ませたら荷物をそのままに4人でお店へ。15時に着くようにすれば、問題ない。
「あー…どっかでお金下ろそう…」
カードを持たない主義の私は、基本財布に必要な分しか入れない。一応最終手段として1枚だけカードを作ったけど、それはいつもは免許証の裏に隠してある。
もう一度スマホを見たら、メールの受信ランプが点滅していた。アプリを開いて中身を見ると、叔父からのメールだった。お父さんの分の相続放棄と自己破産の手続きのための書類がそろったから、近々店に行く、とのことだった。ありがとうございます、いつこれそうですか、とメールを返信してから、ベッドをおりる。ぐっと背を伸ばしてかるく身体をほぐし、着替えをして部屋を出る。するとお味噌汁のいい香りがした。階下に降りれば、もう3人が居間にいる。
「おはようございます、Aさん。よく眠れましたか?」
「おせぇぞォ」
「おはよう、A」
「しのぶちゃん、不死川さん、むいくん、おはよう。ぐっすり…とはいかなかったけど、それなりに眠れたよ」
「あら、でもちょっと顔色が悪いですよ」
エプロン姿をしたしのぶちゃんが、火を止めてこちらにくる。ぺたりと額に手をあて、うーんと首をかしげ。
「熱は無いようですが…お疲れのようですね」
「あはは…ま、取り切れてはいないかな。でも大丈夫!それよりしのぶちゃん、朝ごはん作ってくれてるの?ありがとう!」
「いえいえ、私たちは居候ですから。これくらい当然です」
にっこり笑む彼女が、まぁ、と男性2人を見た。
「何もしないぐうたらな人間も、いますけどね」
「「……」」
「あははっ、いいんですよ2人とも。できることをやってくれれば、それで大助かりです」
「じゃぁ揃ったところでご飯にしましょうか」
(しのぶちゃんがよそってくれたごはんを)
(むいくんたちが運んでくれて)
(久々?にゆっくりと、ちゃんとした朝ごはんを食べた)
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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時