Story59 ページ13
帰宅してからみんなに洋服を配り、むいくん、不死川さん、私としのぶちゃんの順番でお風呂に入って、むいくんの長い髪にドライヤーをあて、(やっぱりむいくんもびくってした。かわいい)むいくんのために布団を出してきて就寝準備を済ませて。
「さて明日…いえ、もう今日の事なんですけど」
それぞれ部屋に引っ込む前に、それを決めねば寝られないからと、彼らに声をかけた。
「明日って…俺と胡蝶はどうせ店だろォ」
「まぁそうなんですけどね。明日のお昼は、ちょっと買い物に付き合ってほしいんです。なのでランチはお休みで、実質仕事はディナー準備から…になりますかね」
「Aさんは、そんなに長く店を空けていていいんですか?」
「ランチだけなら、他の人にも任せられるよ。今日、そのことをお願いもしてきたしね」
「そうですか。なら私はもちろん、Aさんのお買い物とやらにお付き合いしますが…」
「買うのは、みなさんの普段着と、メガネとサングラスです」
「「「さん、ぐらす?」」」
「えー…色眼鏡、と言えばわかりますか?」
「ああ…見たこたぁある」
「ですが、なぜまた?」
質問攻めだ。まぁ仕方ない。なぜ色眼鏡が必要なのか、私は理由を話していない。…話す勇気が、まだない。
「ちょっといろいろと事情があります。が、大きな問題は、皆さんがとても『目立つ』ということです。今後、それを念頭に置いて行動をしてほしいんです」
ピッと人差し指を立ててそういえば、一応みんな話を聞いてくれている模様。
「こう言っては何ですが…不死川さんの傷は特に人目をひいてしまう。しのぶちゃんとむいくんは美人過ぎて。それで、妙な客引きを引き寄せかねないんです」
もっと言うなら、芸能事務所のスカウトが来てもいいレベルで二人は美形…いや傷さえ気にしなきゃ、不死川さんだって身長そこそこあるしイケメン。ナンパなどの心配もある。私がいつもそばにいればいいが、そうもいかない場合だって考えなければいけない。
「ということで、素顔を隠すような感じで…マスクってほら、ちょっと息苦しいじゃないですか。なので明日はお店が開店する10時を目安に動きます!朝ごはんは8時でいいですかね。…お話は以上です」
「…わァったよ。とりあえず今朝よりゆっくりできるってことだな」
「はい」
「僕はなんでもいいよ。Aについてく」
「むいくんかわいい…!」
(嬉しくないんだけど、と口をとがらせるその姿が)
(さらにかわいい!)
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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時