story62 ページ14
ぺち、と腕を叩かれ、Aは我に返った。
「それくらいにして、作戦を開始するよ」
「ぁ…うん……」
まだルビーの魅力に囚われているAが、惜しむように最後に見つめ、そして離れる。ヒソカとシャルナークにアイコンタクトをし、ケースを被せられたルビーの横にいるレベッカへと、ふらふら近寄った。
「あの…レベッカ様」
「あら…どうしたの？Aさん」
足元がふらついているAに、レベッカが驚く。なにせこれは、演技ではない。ルビーの輝きに酔った、とでも言えるのではないだろうか。
「申し訳ございません…少し、休みたいのですが…どこかお部屋をお借りすることは可能でしょうか？」
「あらまぁ、大変だわ！ちょっと、そこのあなた！」
近くの警備員(もちろん、女性)に声をかけレベッカが部屋の手配をする間、Aの視線はフェイタンを探していた。部屋に行く前に発電機を見つけられれば御の字だが、ここはそれなりに広い。念が使えないのなら、壊すのも多少時間がかかるだろうと思っていたら、視界の端に彼の姿が見えてぎょっとする。
(ちょ、なんでまだここにいるの！？まさか私のこと見捨てないよね…！)
レベッカにいろいろされるのは、ごめん被りたい。是非とも、だ。さっさと動いてほしいのに、彼はAをじっと見つめていた。さっさと行け、と睨みつけても、それが通じる訳もない。
「Aさん、お部屋の用意ができましてよ。彼女に連れて行ってもらいなさい。後でわたくしも、お伺いするわ」
「いえ、そんな…恐れ多い…」
「わたくしがしたくてする事よ。気になさらないで」
「さぁ、私に捕まってください」
「……ありがとうございます。ではお言葉に甘えて」
スーツ姿の彼女の腕を借り、歩く。その背後でようやく、フェイタンの動く気配がした。
(頼むよ…まじで)
(さっさと、終わらせて！)
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累 - とても面白いです！つづき楽しみにまってます！頑張ってください、応援してます！ (2020年4月6日 12時) (
レス) id: 7d54cdb775 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 由宇さん» コメントありがとうございます！ちょいちょい停止しますが必ず書き上げますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ここっちさん» もうちょいで記憶が！まだわかりません！（←）でも長い目で見ていただければと思います、よろしくお願いします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆっずーさん» 遅くなりまして申し訳ありません！いつもありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白いです！早く更新停止が終わることを願ってます！頑張ってください！ (2018年8月15日 11時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2017年7月10日 18時
