Story32 ページ33
え、いや、ちょっと、と戸惑う胡蝶さんと固まったままの不死川さんを置いて、私は風呂場に向かった。ピッと湯沸かし自動のボタンを押してから、居間に戻る。キッチンのシゲさんとホールベテランの菊池さんに事情説明のメールしとけば、あとは大丈夫だろう。元々レジを任せる予定だった成島は、ホールのベテランだし。
よしっ!明日は何とかなりそう!それ以降についてはお店で皆と話し合いだ!
打って変わってルンルン気分になった私とは違い、2人はまだ困惑なう。まぁそれもそーだろ。少しはフォローしとくか。
「大丈夫ですよ。お仕事といっても、不死川さんはキッチンに入ってもらうので、仕事はほとんど洗い物と食材切りです。お客様との対面はありません」
と言うか、対面させられない。悪い人じゃないのは分かったけど、客商売は第一印象命。申し訳ないが顔にこんだけでかい傷があって、しかも目つきも悪いときたら……すみません。と言うしかない。
「胡蝶さんはホールのパントリー…小さめのお勝手に入るような形になるので接客はありますが、基本的な仕事は洗い物と飲み物作りです。少し練習すればすぐ作れるようになりますから」
「は、はぁ……」
「まぁ…それくれェならなんとかなる…かァ?」
納得はいかないが理解はしてくれたようだ。٩(๑•∀•๑)۶バンザ〜ィ♪
「さて、それでは今日のとこはお休みしましょう!今お風呂沸かしているので、沸いたら順番に入ってくださいね。これが下着です」
ビニール袋から2人にそれぞれの下着を渡す。量の多い不死川さんは、あぁ?とアンダーウェアや形の違う下着に戸惑っている様子で。
「下履き…ですよね?」
胡蝶さんは胡蝶さんで、なにか顔を顰めていた。ん?何が問題なんだろう。
「私の知るものより、かなり小さなものなんですが……」
「それでも大きめの……あぁなるほど!布面積の問題ですか!今ではそれくらいが普通ですよ。和装の下にも付けます」
「下履きを履いて、和服を着るのですか…?」
「はい。この時代だと、男女共にノーパン…いえ、下着なしは有り得ません。下手したら警察に捕まります」
警察に捕まるような輩はノーパンかつそれを見せびらかすのだが…そこは伝えなくてもいい。とにかくノーパンが問題なのだと認識してもらう方が先!
「ふんどしはねぇのか」
「無いです」
(探せばあるんだろうけどね、とは)
(口が裂けても言えない)
(私、ふんどし洗濯したことないもん)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時