【HQ】君が傷に染みて２ (ページ13)

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翌朝。目覚ましの音で目を覚ます。

赤葦おはようございます。昨日はありがとうございました。

起きてスマホの通知を見ると赤葦から。これだけで私の１日が良いスタートを切れたって思える。

Aおはよう!こちらこそだよ。今日も頑張ろうね!

赤葦に返信する。そして雪絵ちゃんに合宿中の日課になった、おはようスタンプを送る。

あ、木兎には意味わからないだろうけど赤葦セコムのお礼言っちゃおう。

A合宿お疲れ様。楽しんでることでしょう!ありがとうね。

木兎は赤葦に似たぬいぐるみをくれたこともあるし、鈍そうに見えて、大事なところでは鋭いから、もしかしたら私が赤葦を好きだってことも気付いてるんじゃないかって時々思う。

結局、合宿の残りの三日間は、就寝前に赤葦と五分ほど連絡を取った。

甘い展開を望んでいたわけじゃないけど、話すことはやっぱり今日のプレーの反省とかで。

でもその話をしてくれるのが、マネージャーでも、同い年のバレー部でもなくて私っていうことが嬉しかった。

そうして、周りから励まされながら、私の夏は終わった。