今宵、パーティーで踊りましょう【wrwrd】 (ページ10)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:25,446 hit

10曲目ページ10

｢付け加えで情報をお教えしてもよろしいでしょうかお嬢さん？｣

いつもより低い声で気取って言うしんぺいさんに肯定の意を込めて頷く

｢さっき言ってた様に俺らには能力があるんやけどその能力を使うには体力がいるんよ
だから初めコネシマは使わんかった訳な

でも、この世界で力が大きいほどその能力を使う事によっての消耗は少なくなる
それと同時に能力の力は強く大きくなるし、使える能力も増えるっちゅうわけや｣

『...能力が増えるって言うのは？』

｢この世界に留まる時間、した事によって力が大きくなるんよね
で、大きくなればさっき言ったように能力向上と、何かしらそいつにあった能力が増える

自然とそれが使えるってのは分かるから不思議なんよねぇ｣

分かりやすい説明で少しずつこの世界、人々のことが分かってくる
なんだか面白い造りをしている、この世界は

興味が湧く自分に恐怖を覚える事は忘れた
そんな事よりも沢山のことが知りたい

嗚呼、なんて面白いんだろう

｢お！ゴールやん！｣

シャオロンの声に前を見れば茶色い扉があった
コネシマがシャオロンにぐちゃぐちゃにされる

それが平和で、何も怖いことなんてないんだと思った

｢じゃ、開けるで｣

疲労の滲んだ声でコネシマが4部屋目の扉を開けた