いい花はあとから (ページ8)

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side You

「大我、そんな目で見てないでよ」

「A、またおせっかい働いたの？」

「おせっかいっていうか、凄い痛そうだったから」

席に戻れば、大我は体制を変えずに、視線だけをこちらに向ける。

「ふーん？」

「なにさー」

「感受性オバケめ、騙されてもきょもは知りませんから」

「いや失礼ー」

大我はフンっと目を逸らした。ゆっくりと体を起こせば、頼んでから結構時間が経ったであろう、汗をかいたグラスに入ったももサワーをちびちびと飲みだす。

「うっす、なにこれ！」

「だってそれ、ほぼ氷溶けてるじゃん」

「Aが話し相手になってくれないから退屈だったの」

「？ごめんねって」

「すいませーん」

私の謝罪を遮るように店員さんを呼んで、新しいももサワーを注文する大我。

Aは？と聞かれたので、烏龍茶をお願いした。

この姫、私より圧倒的に女の子で悔しい。

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