いい花はあとから (ページ6)

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「ありがとうございます…」

ありがたく受け取ったのと同時に、トイレの入口の暖簾がひっくり返った。

「おいジェシー、大丈夫かよ？…って」

慎太郎が心配して見に来てくれたらしい。

「あ、お友達の方ですか？よかった、彼、怪我してるみたいで」

「怪我？」

彼女は立ち上がり、自分のおでこを指さしながら言った。

身長も君よりはるかに高かった。

「氷、とか貰ってきましょうか？」

そう提案されるほどに、俺のおでこはだんだんと腫れてきたようで。

心做しか痛みが強くなってきた感じがする。

はい、とお願いする前に彼女は店員さんに氷をもらいに行ってしまった。

俺を心配して見に行った慎太郎すらもなかなか帰ってこないのを心配したらしいこーち。

「お前ら大丈夫か？」

と、明らかに動揺してる俺と状況が掴めてない慎太郎に声をかけた。

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