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あれから、俺は何度も君の夢を見る。
笑ってる顔、怒ってる顔、泣いてる顔。
君の心に俺がいないのは最初から何となくわかっていた。
それでも平常を装っていたけど、どうしてもきついものがあって。
「Aちゃん…」
カメラロールに残っている消せなかった写真たちを見ては、夜な夜な枕を濡らしてる。
今日見たのは、最後に会ったあの時の夢。
俺は行けと言ったけど、本当は行って欲しくなかった。
よくよく考えてみれば、君の気持ちが俺に向いていないまま続けていた方が、もっと苦しかったのかもしれない。
どっちがいいとか悪いとか、考えれば考えるほど分からなくなる。
ただただ、心に穴が空いたような気分だった。
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作者名：もち粉 | 作成日時：2022年2月13日 10時
