距離 ページ10
「まだ熱あるな、薬買ってくるか」
「待って」
Aちゃんは強く僕の腕を掴んだ
「、、、私も行きます」
「寝てたほうが」
「行きたいです」
止めても聞かなそうだったので連れて行くことにした
Aちゃんは外に出るには薄着だったから僕のダウンジャケットを着させて
まだフラフラと歩いてるから手を繋ぎながら近所のスーパーまで薬を買いにむかう
「帰ります」
「薬はいいの?」
「家にありますし猫が心配です」
「そっか、じゃあ送るよ」
僕はまだフラついているAちゃんの手を繋いだまま真夜中の月まで送った
「ありがとうございました」
「お大事にね」
Aちゃんは軽くお辞儀をして帰ってった
僕はAちゃんの風邪が治るまでそばに居れる立場でもないということを自分自身よく分かってる。
Aちゃんも僕のことをそれほど信頼していないのだろう。
この距離感が虚しいのはなぜ?
午後7時
にゃあ〜
家に帰るとルナがご飯を食わせろとにゃあにゃあ鳴いてる
こっちは風邪を引いてるのに
フラつきながらも月さんがたくさん買ってきた猫の餌を醤油皿に入れてやる
私のご飯は全然用意してくれなかったのに
ルナは私のことを心配する素振りもなくカリカリと餌を食べている
薬を飲んで寝よう
自室に戻ってベットに入る
先生に触れられたおでこが熱い
熱のせいなのかわからないけど絶対先生のせいで熱が上がった気がする
「ままに看病された方が熱下がるのかなあ」
小さい頃に天国に行ったままの事を思い出すと寂しさに襲われ泣きながら眠った
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作者名:怜 | 作成日時:2016年11月4日 11時